1. 作品販売

  2. プロデュース

  3. アート支援

  4. 地方創生

  1. 国内大型書店

  2. ミュージアムショップ

  3. 空港

  4. 豪華客船

  5. ホテル

  6. ライブラリー

  7. セインズベリー日本藝術研究所

  8. ジャパン・ソサエティー

金沢に移転開館する東京国立近代美術館工芸館

写真 太田拓実

日本で唯一、工芸を専門とする国立美術館・東京国立近代美術館工芸館(通称:国立工芸館)が、2020年10月に東京・北の丸公園から工芸のまち・石川県金沢市に移転。
移転に伴い、陶磁・ガラス・漆工・木工・竹工・染織・金工・人形・デザインなど、全国各地・近現代のあらゆる工芸分野の秀作を網羅した同館コレクション約3800点のうち、約1900点が金沢に移る。

同館が建つ「兼六園周辺文化の森」は、 日本三大名園のひとつである兼六園を中心に、 石川県立美術館、 いしかわ赤レンガミュージアム(石川県立歴史博物館、 加賀本多博物館)、 金沢城公園、 金沢21世紀美術館、 鈴木大拙館など、 藩政期以降現代までの歴史的建造物・文化施設が集まっており、日本の工芸の「過去・現在・未来」を概観できるエリアとして知られる。加えて香林坊の繁華街や近江町市場、 武家屋敷などにもほど近く、 歴史と工芸のまち・金沢の魅力を存分に楽しめる新たな旅の拠点としても期待されている。

また同館では移転開館を記念して3回にわたり展覧会を開催予定。10月25日より開催される「工の芸術―素材・わざ・風土(仮称)」では、「素材」・「わざ」・「風土」をキーワードに、日本の近代化のなかで各地方の工芸家たちがどのように「素材―自然」と向き合ってきたか、 また時代と共に「自然のイメージ」をどのように捉え直してきたかを探り、 常に更新されていく日本の「風土」を紹介する。

なお同館の名誉館長として、「NIHONMONO LOUNGE」の展開など、日本の伝統文化や工芸の支援に精力的に取り組んできた中田英寿が就任。工芸の歴史と文化が集積する街・金沢から、その魅力を世界に発信していく。

同館名誉館長に就任する中田英寿

◆開催概要
特別展「国立工芸館 石川移転開館記念展I 工の芸術―素材・わざ・風土(仮称)」(開催日:2020年10月25日~ 2021年1月11日)
特別展「国立工芸館 石川移転開館記念展II うちにこんなのあったら展 気になるデザイン+工芸コレクション(仮称)」(開催日:2021年1月30日~4月15日)
特別展「国立工芸館 石川移転開館記念展III 近代工芸と茶の湯―四季のしつらい―(仮称)」(開催日:2021年4月29日~7月4日)

開館時間:9:30~17:30(最終入館は30分前まで)
休館日:月曜日(ただし、 休日の場合は翌平日)、 年末年始および作品展示替えのための臨時休館
住所:石川県金沢市出羽町3-2
当日入館料:一般500円、大学生300円

移築される旧陸軍第九師団司令部庁舎(改修前)。1898年建築、師団司令部の執務室として使用されていた。1997年国登録有形文化財に登録。

旧陸軍第九師団司令部庁舎(2F 階段ホール) 写真 太田拓実

移築される旧陸軍金沢偕行社(改修前)。1909年建築、陸軍将校の社交場として使われていた。1997年国登録有形文化財に登録。

旧陸軍金沢偕行社(2F 多目的室)。講演会やワークショップなどの展覧会関連イベントなどを開催予定。 写真 太田拓実

建物と調和した陶芸家・金子潤の作品≪Untitled (13-09-04)≫が、エントランス中庭で来館者を迎える。写真 太田拓実

詳細はこちら

ONBEATでは、中田英寿が日本の伝統文化をめぐる『にほんものを探して』を連載中

ONBEAT vol.11』では佐賀をめぐる旅を紹介

ONBEAT vol.12』では高知・広島・大阪・埼玉をめぐる旅を紹介

ONBEAT vol.12「中田英寿 にほんものを探して」では高知・広島・大阪・埼玉を特集