1. プロデュース

  2. アート支援

  3. 作品販売

  4. 地方創生

  1. 国内大型書店・ミュージアムショップ

  2. 世界各国の書店

  3. 空港

  4. 豪華客船

  5. ホテル

  6. ライブラリー

  7. セインズベリー日本藝術研究所

  8. ジャパン・ソサエティー

2006年スタートバーン株式会社代表・施井泰平氏は、作品の二次流通時にアーティストへ売買価格の一部を分配する還元金の仕組みを提供することで、取引価格のマッチングがされにくい新人アーティストの作品の流動性を高め、活躍の機会を増やすことを目的に、テクノロジーを活用したアートのインフラストラクチャーの構想を発表した。

しかし美術作品には、個人売買から中小・大手機関を経由する売買、展示や批評、鑑定など、国や時代を横断して多くの取引経路や価値付けプロセスが存在する。それら美術作品の流通をトレースし、価値を担保し、過去を遡って収益の還元を行うには、究極的にはアート業界を担うあらゆるステークホルダーが繋がる仕組みが必要であり、当初構想した画一的なルールを全ての参加者に適応するには限界があった。

これらの課題に対峙して10年以上が経った頃に、ブロックチェーンのテクノロジーが登場。これによりアーティストに限らず、ギャラリーやマネージメント層、コレクター、ディーラー、批評家、学芸員、鑑定人、美術館、オークションハウスといったアートの価値付け、価値担保、価値継承に関わる、あらゆるステークホルダーが顧客のプライバシーやそれぞれのブランドを充分に保ったまま、アート産業全体にとって有益な情報を共有することが可能になった。

そうしたブロックチェーンの可能性を最大化し、業界全体の発展を目指した「脱中心的」なインフラストラクチャーのより良い運営を目指して、2018年7月「Art Blockchain Network(ABN)」プロジェクトの構想を発表。これまで多くの企業や団体と議論を進め、約一年超の実証期間を経て設計の細部に至るまで改良を重ねてきた。

アーティストに向き合い、作品の生涯を通して関連するステークホルダーが相互に繋がる仕組みを追求し続けたことで、結果的に著作権管理や流通管理にも適用できる理想のインフラストラクチャーへと繋がった形だ。

今回、社会実装と公益性を重視したABNの設計とガバナンスにより、アート業界が長年築いてきた信用や価値形成のプロセスを損なうことなく、全ての人へ流通・評価のためのインフラの提供を前に理解を広めるため、ホワイトペーパーを公開する。

ホワイトペーパーには、技術的な内容だけでなく、ABNがアート業界全体にとって持続可能かつ必要不可欠なインフラとなるための、ガバナンスのあり方やシステムの更新性(※アップグレーダビリティ)に関する情報も記載されている。

今後は国内外の美術館関係者、ギャラリー関係者、アーカイブ研究者、オークションハウス、コレクターなどアート業界の現状や商習慣に精通したアドバイザーへのヒアリングにより技術面・ガバナンス面の実証と改善や、パートナー企業から順次テスト利用開始するAPIの公開、2020年初頭のメインネット公開、2020年上半期にはガバナンストークン運用開始、さらにNFCカードやウォレットアプリ等の周辺環境を整備することで、より広く利用しやすいインフラとなるよう進めていく予定だ。

なお、ABNはその公共性を重視するため、スタートバーンだけではなく、近日中に設立されるABN協議会が運用を行う予定だ。

※アップグレーダビリティ:ブロックチェーンは中身の改竄が非常に難しい反面、一度ブロックチェーン上に載せた内容を変更するのが困難になる問題への対処。

■Art Blockchain Networkホワイトペーパーの構成
1章 Art Blockchain Networkのビジョン
2章 このホワイトペーパーの概要
アート市場の課題とその原因、ABNで実現すること、各章で記述されている概要について触れています。
3章 Art Blockchain Networkが取り組む課題
現在のアート市場の解説、現在起きている問題とその原因、今後の技術革新や既に存在するアート×ブロックチェーンの仕組みの課題を踏まえて「作品の出所と来歴の担保」「新たな流通管理手法への対応」「システムのアップグレーダビリティとインターオペラビリティ」の3点にまとめています。
4章 Art Blockchain Networkについて
3章で触れたそれぞれの課題に対してどのようにABNが解決していくか、またABNの基本的な仕組み、 機能、用語の定義について具体的な図解を交えながら記述しています。
5章 技術概要
ABNの技術面についてイーサリアム選択の背景、スマートコントラクトの解説、プライバシー対策やセキュリティ面の仕様などについて記述しています。
6章 他ブロックチェーンプロジェクトとのインターオペラビリティ
既に世界に多く存在するブロックチェーンプロジェクトとの相互運用性が必要な背景、それらを実現する技術的な設計内容について具体例を交えながら記述しています。
7章 ABNのガバナンス
この章では、ABNの目指すネットワーク像をベースに、多くのアート関係者が関わることが可能な協議会の詳細な運営計画、リスクに対処するためのガバナンスについてトークンの役割も含めて記述しています
8章 法的関係の整理
ABNに参加する個人・法人との契約関係、アーティストと作品所有者それぞれの関係、作品を扱う企業・団体とアーティスト本人との関係性について記述しています。
9章 ロードマップ
10章 チームとアドバイザー

※本記事はスタートバーン株式会社のプレスリリースをONBEAT編集部にて編集し公開しています。

 

『ONBEAT vol.11』Art Blockchain特集

Art Blockchainなどアートの未来について、
スタートバーン代表 施井氏、多摩美術大学学長 建畠氏、Studio仕組代表 河内氏が鼎談。