2022年4月9日(土)~2022年5月22日(日) 、岐⾩県⾼⼭市 国指定重要⽂化財 日下部⺠藝館にて開館55周年記念特別展 落合陽一「遍在する身体 交錯する時空間」が開催中だ。

重要⽂化財⽇下部家住宅を昭和41年より⽇下部⺠藝館として建物の公開と⽇下部家所蔵の⽂物を展⽰、 また建物を活かした⽂化事業を⾏いながら、昨年5⽉開館55年を迎えた。

55周年を記念し、メディアアーティスト・落合陽⼀の個展を開催。
落合が⾶騨の⾃然、歴史、⽂化に触れて得られたインスピレーションを作品にし、⺠藝館の建築空間に呼応させた展⽰構成よる、この地⽅で初めての本格的なメディアアートの展覧会だ。

落合陽⼀はアーティストとして、境界領域における物化や変換、質量への憧憬をモチーフにデジタル、フィジカル問わず作品を展開。
元来の質量ある世界とデジタル技術による質量のないデータの世界を親和させることで、⾵景を調和させる探求を⾏ってきた。

その中で、コロナ禍以前より⺠藝性にも着⽬している。
それは質量のある⾃然と質量のない⾃然の境⽬がなくなった、新しい⾃然の上に⺠藝は成⽴するのか、という問いでもあった。

そして、現在私たちの前に突きつけられている、社会の変化、地球の変化を考える時、⽊に囲まれた暮らしをしてきた⾶騨⾼⼭の⺠がどのような⽂化を育み、その⽣態系を維持してきたか、そこに⽣じた⺠藝や伝承とは何か、という落合の中に湧き上がった問いを発端に、この地の縄⽂時代の⽂化や精神性にまでも遡り、思いを馳せることで、より普遍的に、この時代のデジタル以降の定住する遊牧性の鍵となる気づきや美学を⼿繰り寄せた。

それがまさしく「遍在する⾝体と交錯する時空間」というタイトルに込められた世界の⾵景だ。

また本展は、地域の歴史的魅⼒や特⾊を通じて我が国の⽂化、伝統を語るストーリー「⽇本遺産」として 認定されている⾼⼭市の「⾶騨匠の技・こころ〜⽊とともに、今に引き継ぐ 1300 年〜」の公式展覧会でもある。
先⼈が育み、守り伝えた⽂化が、未来の世界を開く扉に繋がっていく。

開催概要

開催日:2022年4月9日(土)~2022年5月22日(日)
時間:10:00~16:00 ※最終入場17:00
休館日:毎週⽕曜日(5⽉3⽇(⽕)は開館)
会場:⽇下部⺠藝館
住所:岐⾩県⾼⼭市⼤新町 1-52

▼チケット価格
一般:1,000円
学生:800円
小中学生:600円
未就学児:無料
30名以上の団体:10%割引

詳細はこちら

『ONBEAT』では落合陽一作品を掲載

ほか『ONBEAT vol.11』『ONBEAT vol.12』『ONBEAT vol.13』『ONBEAT vol.14』『ONBEAT vol.15』では、
落合陽一の写真家としての一面を紐解く「落合陽一の視線」を連載中!