アーティゾン美術館「鴻池朋子 ちゅうがえり」

新型コロナウイルス感染拡大防止のため開館を延期していた「ジャム・セッション 石橋財団コレクション × 鴻池朋子 鴻池朋子 ちゅうがえり」展が6月23日より開幕。なお、会期は10月25日まで延長される。

2020年1月に開館した同展のコンセプト「創造の体感」を体現する「ジャム・セッション」は、石橋財団コレクションの中から現代美術家がインスパイアされた新作や、コレクションと現代美術家の作品のセッションにより生まれる新たな視点を活かした展覧会であり、今後は年に一回開催される予定。

その第一回を飾る鴻池朋子は、人間を変容を繰り返す一つの生物と捉え、近代がつくりだした美術館や博物館という「型」や「分類」を丁寧に再考し、現在の私たちに沿ったものへと再構築する。その活動は、従来の作家中心の視点とは大きく異なり、旅の途中で出会う人々の言葉や手を借り、時には太陽や台風、植物や昆虫やバクテリアなど、様々な地球の手立てを借りて生きてゆくための制作を行っている。

「人間は一匹の動物として一人一人全部違う感覚で世界をとらえ、各々の環世界を通して世界を眺めている。それらは一つとして同じものがない。同じ言葉もない。同じ光もない。 芸術がそのことに腹をくくって誠実に取り組めば、小さな一匹にとって世界は官能に満ち、やがて新たな生態系が動きだす。 イリュージョンを言語にすり替えず、日々出会うものたちをしっかりと手探りし、遊び、粛々と自分の仕事をしていこう。」(アーティゾン美術館公式サイトより

そのほか、「第 58 回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展 日本館展示帰国展 Cosmo- Eggs| 宇宙の卵」や、石橋財団コレクション選 特集コーナー展示「新収蔵作品特別展示:パウル・クレー」「印象派の女性画家たち」も同時開催される。

◆開催概要

開催日:2020年6月23日(火)~10月25日(日)
開館時間:10:00~18:00(最終入館は30分前まで)

休館日 : 月曜日 (8月10日、9月21日を除く)、8月11日、9月23日
住所:東京都千代田区丸の内2-6-2

電話:050-5541-860
当日入館料:一般1,100円(ウェブ予約)、1,500円(窓口販売)、大学生以下無料

鴻池朋子 掲載号『ONBEAT vol.12』

『ONBEAT vol.12』では鴻池朋子の魅力について、現代アートコレクターの高橋龍太郎が語る

  

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