「Osaka Art & Design 2025」が「Overlaps ~重なる夢中~」をテーマに

 梅田・堂島・中之島・京町堀・本町・心斎橋・なんば・阿倍野 他にて開幕!

文=ONBEAT編集部/クレジットの無い撮影=藤田紘那

大阪の街を巡りながらアートやデザインに出会う周遊型エリアイベント「Osaka Art & Design 2025」。3回目となる今年は、5月28日(水)~6月24日(火)の4週間にわたって開催される。

今回は阿倍野まで拠点を拡大し、大阪の主要エリアの約60か所のギャラリーやショップ、商業施設などを舞台に気鋭のクリエイターによる多彩な作品が登場。美術館を巡るようにアートや家具、ファッションなどを鑑賞し、本当に気に入ったものを購入できるチャンスもあり、大阪で過去最大級のアート&デザインの祭典となっている。

「Osaka Art & Design」(以下、OAD)は2023年にスタート。2024年は70組の出展者、582名のアーティストやデザイナーが参加し、43万人を超える来場者でにぎわった。今年はより多くの賛同を得て、主催への参画団体も増え、スケールアップしての開催となる。OADは大阪にあふれるクリエイティブな魅力を世界に向けて発信し、関西圏のアート&デザインシーンを活性化させることを目指している。イベントを通じて、人と作品、人と人、作品と作品との出会いや交流、そしてそこから生まれる新たな価値を育んでいく。

 

2025年のテーマは「Overlaps ~重なる夢中~」

「あなたには、夢中になれるものがあるだろうか。時間も寝食も忘れて、無我夢中で没頭するとき、その情熱は途方もないエネルギーを生み出す。一人ひとりの夢中が重なり合うとき、エネルギーは共鳴とともに増幅し、やがて世の中を大きく変える原動力となる。記念すべき大阪・関西万博の年。世界中の人々が集まり、交わるこの街で、どんな化学反応が生まれるのだろう。型破りでユニークな感性あふれる大阪の地で、いま、アートとデザインの新たな時代が始まる。」

開催概要

会期:2024年5月28日(水)- 6月24日(火)
エリア:梅田、堂島、中之島、京町堀、本町、心斎橋、なんば、阿倍野 他大阪市内各地
会場: オープンスペース、パブリックスペース、ギャラリー、インテリアショップ、百貨店、商業施設 など
主催:大阪アート&デザイン2025実行委員会
株式会社近鉄百貨店 / JR 西日本ステーションシティ株式会社 / 株式会社髙島屋 大阪店 / 株式会社大丸松坂屋百貨店 / 南海電気鉄道株式会社 / 阪急電鉄株式会社(業務代行:阪急阪神不動産株式会社)/
株式会社阪急阪神百貨店 / 一般社団法人梅田1丁目エリアマネジメント
出展者:国内外のアーティスト、デザイナー、プロジェクト、ブランド、インテリアショップ、企業 など
プロデュース:総合プロデューサー 青木昭夫( DESIGNART )
キービジュアルデザイン:矢後直規

プログラム

今年は「宮田彩加×廣田碧」のコラボレーションによる大阪梅田ツインタワーズ・ノース 1階 コンコースと阪急うめだ本店 コンコースウィンドーが一体化した展示など、市内各所のオープンスペース/パブリックスペースを舞台としたインパクトあるアート展開が注目。さらに、ポーランド共和国アダム・ミツキェヴィチ・インスティテュートのプロジェクトから、新進気鋭のファッションデザイナー兼アーティストとして目覚ましい活躍を見せるヨアンナ・ハヴロットのインスタレーションや、ポーランド出身の科学者キュリー夫人を取り上げた笹岡由梨子の展覧会も。

本レポートでは、一部のプログラムをピックアップしてご紹介する。

宮田彩加 Sayaka Miyata / 廣田碧 Midori Hirota 「ニュー博物誌~好奇心の遺伝子~」

現代美術家・宮田彩加とキュレータ・金澤韻

エルンスト・ヘッケルの図鑑や、古今東西の布に描かれた動植物などからインスピレーションを受け、自然科学と芸術が交差する世界を描き出し、生命の神秘に迫る探究心を刺繍という手法を通じて可視化する現代美術家・宮田彩加。その創造性を通じ、過去、現在、そして未来もきっと変わらない、人類の根源的な好奇心が息づく世界を博物誌的に表現。グラフィックデザインと造形領域を精力的に横断する看板屋/デザイナー・廣田碧をコラボレーターに迎え、未来の創造を展望し、AIとの実験的共創も取り入れながら、 阪急うめだ本店コンコースウィンドーと大阪梅田ツインタワーズ・ノース1階コンコースとの大空間が共鳴する大規模なプレゼンテーションを展開する。未知への憧れが掻き立てられる、博物誌を見るようなアートとして、人々の好奇心の遺伝子をよびさます。
詳細:https://www.osaka-artanddesign.com/programs/detail/a_001

宮田はミシン刺繍のデータのプログラミングから始め、そこにバグを加えることで、本来ではあり得ない縫い方で作品を作っている。バグはエラーであり、失敗であるはずの行為だが、そこから実際はありえないような新たなディテールだったり、美しさが生まれていく、そこには価値があるんじゃないかというところから、様々なモチーフとテクニックで制作を手掛けている。
展示のコンセプト・ディレクションを行ったコダマシーンの金澤は「古今東西のものをモチーフ・素材にしており、様々な動植物が盛り込まれていて、それがこのインスタレーションの大きな、その源にもなっている」という。

その宮田の作品をエキスパンドしたのが、看板屋かつグラフィックデザイナー、イラストレーターという肩書で活動している廣田碧。

廣田は金澤からのテーマと、宮田の作品を起点に空間をデザインし、ウィンドウを歩いて視点が変わりながら見え方が変わるということにチャレンジ。背景の絵や宮田の作品をモチーフに広げてイラストレーションを描いていったという。

現代アートとデザインを融合したようなインスタレーションで見ることの不思議が、好奇心を駆り立てて、社会を前に進ませていくような、そういう楽しさみたいなのを表現した展示となっている。

腰をかけているように錯覚するデザイン。

真田将太朗 Shotaro Sanada 個展 「NEXT LANDSCAPE」

現実の風景を抽象化し、 垂直的なストロークで描く独自のスタイルで注目を集める画家 真田将太朗が地元関西での初個展を開催。「新しい風景」をテーマに、縦に伸びる自然や建築物の重力と時間の流れを描き、現実と虚構をつなぐ絵画表現を探求している。それらの作品は、鑑賞者との対話を生む空間性を持ち、見る者の想像力を掻き立てる。また、絵画が壁であり、窓でもあるという感覚を共有し、自己と世界を振り返る豊かな時間を創出することを目指している。本展では新作を中心に展示販売するほか、 東郷神社に奉納された貴重な作品もご紹介。
詳細:https://www.osaka-artanddesign.com/programs/detail/a_039

普段風景をテーマに自分が見つめたくなる風景を、その風景が出来上がるまでの長い時間であったり、風景を見つめている時に体が無意識に感じている重力であったり、そういった要素を抽象的に盛り込むような作品を作っている真田。
今回はほとんど新作ばかりで、基本的に大阪と普段拠点を置いている東京の風景を再解釈して持ってきた新しい絵画というものを展示したという。《LANDSCAPE HERE, OSAKA》は真田が今までキャンバスに描いた作品の中で最大のものだという。

《LANDSCAPE HERE, OSAKA》の前に立つ真田将太朗。

大城健作 Kensaku Oshiro『”スーパー・ハンド“ / 超⼿』展

OAD事務局提供

“スーパーハンド”とは、アーティストの想像力、職人の技、テクノロジーが融合した、人類の創造の奇跡。
世界的デザイナー・大城健作が手掛けるのは、超人的な手技によって紡がれ、現代アートへと昇華された家具作品、アート作品のインスタレーション。
詳細:https://www.osaka-artanddesign.com/programs/detail/a_041

OAD事務局提供

技術やテクノロジーで何でも作れちゃう時代に、本当の美は何かを問い、ものづくりの背景にある人間のイマジネーションとテクノロジー、職人たちの技術、ロボットアームの超絶な技術などの融合。
大城の個展でありながら、人間たちのこれからの新しい美の作り方、発想を感じられる展示。

見てるだけで美しい家具に実際に座ることもでき、オブジェでもあり、アート作品でもあり、プロダクトでもある家具の機能やコストパフォーマンスに限らない用の美と価値を感じられる。

世代のバトン The Design Mind’s Relay

大阪で万博が55年ぶりに開催される2025年。国や世代を超えて人々が交差するこの機会に、世代を超えた才能が集う展覧会を開催している。
関西を中心に活躍する60代以上のクリエイターが、次世代の注目のクリエイターを推薦。ベテラン→中堅→若手とバトンを繋ぐように、3 世代にわたり、思考の一端を展示している。
詳細:https://www.osaka-artanddesign.com/relay

OAD事務局提供

まず本展キュレーター増井 辰一郎が関西で活躍されている5名の60代以上のクリエイターを選び、 次に40代、50代の方を紹介してもらう。 この紹介してもらった人が、次の20代、30代のクリエイターを紹介するという形で、 紹介のバトンをつないでいった。何を展示してもらうかというのは、 普段クリエイターの方が考えていることを表すような展示をしてくださいと、 お題としてはすごい曖昧な状態で投げたという。その結果、どのようなフィロソフィーで作品を作っているとか、気になるもの等がケースの中に展示され、楽しむことができる。

今年のOADのテーマは「Overlaps ~重なる夢中~」であるが、世代が上のクリエイターと若い人たちがつながり、様々な重なりみたいなものが広がっていくことを期待して展開されている。

コシノヒロコ | HIROKO KOSHINO(ファッションデザイナー / アーティスト) > 海野厚敬 | ATSUTAKA UNNO(画家) > 加藤千佳 | CHIKA KATO(ガラス作家)

辻村久信 | Hisanobu Tsujimura(インテリアデザイナー) > 鳥井雅人 | Masato Torii(インテリアデザイナー) > 西山徹 | Tohru NISHIYAMA(インテリアデザイナー)

YAR 「WATARIDORI」

OAD事務局提供

渡り鳥は、地磁気を感じ取るセンサーを持ち、このセンサーを用いたナビゲーション能力を持っているとされている。夜間は星座の位置を目印に飛んでいるそうだ。万博で盛り上がりを見せる大阪に世界中から集まる人、モノ、空気を運んでくるような虹色のワタリドリを、YOSHIROTTEN率いるYARとKota Nakazonoがタッグを組んで制作した。

OAD事務局提供

YOSHIROTTENはグラフィックアーティストとして、宇多田ヒカルのアルバム等を手掛ける有名なグラフィックアーティスト。 今回展示している作品は普段は2Dデザインをしている彼がYARとして3Dデザインに起こした作品。 渡り鳥の群集で集まったりする性質のように、本作品もいろんな要素が組み合わさって一つになっている。全長25mで、虹色は多様性とインクルージョンを表し、今年のOADのテーマでもある「Overlaps ~重なる夢中~」とシンクロしている。
詳細:https://www.osaka-artanddesign.com/programs/detail/a_004

オフィシャルホテルパートナー「W大阪」

大阪・心斎橋のラグジュアリー・ライフスタイルホテル。2025年のOADでは関西出身の二人のアーティストによるインスタレーションが、5月28日(水)から6月24日(火)まで展示され、滞在客を楽しませる。

W大阪が提供する特別な体験

御堂筋沿いの繁華街、 心斎橋にそびえる漆黒の建物。 その独創的なデザインは安藤忠雄が監修を務め、シックな外観の中には様々なストーリーやカラフルで興味深い仕掛けが詰まっている。そのデザインは、江戸時代の大阪の商人の着物から着想を得ており、表地は黒で地味に、裏地は派手にしていたということから、ホテルの外装は黒く、中に入ると一気にキラキラ華やかなインテリアに囲まれている。
外観のロゴの「W」のデザインはクロムボールを表現していたり、メインフロアに飾られているコケシは多様性を表す。

ホテルの6階から27階までに配された全337室の客室には、 全室に鮮やかな色彩とすっきりとしたラインが印象に残る大胆なWデザインを用いている。 広々とした浴室には特注のレインシャワーを設置し、床から天井まで一面に広がる窓からは、美しい大阪の街並みを楽しめる。

また、最上階の27階に位置し、天井高4.5m、200m²の広さを誇るスイートルーム 「エクストリーム WOWペントハウススイート」は、5つの部屋全て(バスルーム、ベッドルーム、ガーデンルーム、ダイニングルーム、リビングルーム)から御堂筋を含む大阪の美しい街並みを一望できる。 客室タイプは、ペントハウススイート (1室)、 WOWスイート (2室)、 スイートルーム(47室)、 スタンダードルーム (287室)である。


色鮮やかなインテリアで活気あふれるソーシャルハブ 「LIVINGROOM」 には、真っ赤なDJブースや大阪を代表する文化のひとつ、漫才でも使用するステージが常設された遊び心のある空間の中、ミクソロジーカクテルやアフタヌーンティー、 軽食などを楽しめる。また、 ニューブラッセリー 「On.lala…」 をはじめ、4つのレストランではW大阪らしいアレンジを加えた料理の数々を堪能できる。

その他、フィットネスやプール、スパ施設、さらにスタイリッシュなイベントルームや各種ミーティングルームも完備しており、お客様にふさわしいオンリーワンのサービスを提供している。

日本で唯一の “Wブランド”ホテルであり、 「Whenever/Whatever ® 」 の理念に基づき、顧客のあらゆる要望に応えるべく、ラグジュアリーなサービスの提供に努めている。 DJ イベントなどを開催し、ただ宿泊するだけではなく、 滞在そのものを楽しませる工夫を凝らしているのも 「W 大阪」 の大きな特徴の一つだ。アーティストとのコラボレーションも積極的で、 Osaka Art & Design には昨年に引き続き参加。

「ユニークでアートに満ちたこの施設の魅力をさらに高めるため、常にアーティストとのコラボレーションを求めている」 と語るのは、総支配人のピーター・ルーカス。 大阪・関西万博が開催されるこの特別な年に、今回の二人のアーティストとのインスタレーションを通して大阪の魅力を体験してほしいと、 期待を寄せている。

熊谷卓哉 Takuya Kumagai 《Play Sculpture(ガチャガチャマシン:Type-Atlas)》

日本のカプセルトイ文化をアートに。

OAD事務局提供


美術系の高校と美大で彫刻を学び、モデリングを得意とする熊谷卓哉。作家として活動する傍ら、空間デザインのディレクションなどにも携わり、作品を制作する際は、空間全体をイメージしながら、その一部としての作品を手掛けるという。グループでの活動も精力的に行っていたが、関西に戻ることとなり、それが転機となった。何のツテもなく、アトリエを確保することが困難だったため、大きな空間を必要としない3DCGという方法に活路を見出し、親和性の高い3Dプリンターを活用するようになる。そして誕生したのが、代表作「Play Sculpture(ガチャガチャマシン)」シリーズである。きっかけは、アーティストグッズの制作や販売を行うショップ運営への誘いだった。ショップにある商品を単に模倣するのではなく、機能まで再現した作品がおもしろいと考え、ガチャガチャマシンが着想源となった。外装、機能、そして中身に至るまですべてを3Dプリンターで完結させてみたい、というのも制作の重要なテーマの一つだったという。

体験型アートで世界のゲストを笑顔に。
外国人の宿泊者が多数を占める「W大阪」には「Play Sculpture(ガチャガチャマシン)」シリーズがぴったりだと考えたという熊谷。さらに、「W大阪」 のラグジュアリーかつ遊び心あふれるデザインに触発され、 そのシリーズの新たな着想を得た。カプセルトイは日本独自の文化であり、中から出てくるフィギュアのカルチャーも世界的に人気なので、外国人に好まれると感じた。 体験型の彫刻である同作品を多くの人が滞在するホテルに展示することで、作品を通じて会話が生まれ、化学反応が起き、 展示空間そのものが発展していくと感じている。 「あえてハレーションを起こすカラーリングも試してみたい」 とイメージを膨らませる熊谷は、鑑賞するだけではなく、 直接触って、 遊んで、 「彫刻から彫刻が出てくる」という単純なおもしろさも楽しんでほしいと語る。彫刻自体も出てくるガチャガチャもすべて3Dプリンターで作られた本作をぜひ楽しんでいただきたい。
詳細:https://www.osaka-artanddesign.com/programs/detail/d_006

松井照太 Shota Matsui 《“relite”(rewrite/relight)》

それは、“石”という名のアート。

OAD事務局提供

石への深い愛情が原動力となりアーティストとなった松井照太。 京都の鴨川近くで育ち、幼い頃から河原で気に入った石を拾い集めるのが習慣だった。美大で彫刻を学ぶ中で、自然と石を扱うようになる。床の間に掛け軸や盆栽と共に飾られる水石の文化を好み、自身でも飾っていた。石を観賞する静寂の時間に精神的な安らぎを感じ、その魅力を多くの人に伝えたいという想いが、松井の創作の原動力となっている。彼は石を組み合わせたオブジェというより、石そのものの魅力を最大限に引き出すことに注力する。足元に転がる石をあえて人の目線まで持ち上げ、宙に浮かせたり、壁にかけたりすることで、鑑賞者は意識せずとも一つひとつの石に目を留める。重力を感じさせないその佇まいは、「なぜだろう?」という興味を喚起する。「実際は重い石が、不思議な力を宿しているような雰囲気を出したい」と松井は語る。

ラグジュアリー空間に浮かぶ石。
線まで持ち上げ、 宙に浮かせたり、壁にかけたりすることで、石そのものの魅力をいかに表現するかを追求している。 石に鮮やかな色彩を加えるのは、自然の造形に人工的な要素を組み合わせ、両者の関係性を際立たせるためだ。 アクリルの鮮やかな色使いは、 「W大阪」 のエントランスの雰囲気に合うと考えた。何万年、何億年も存在しうる石に対し、樹脂などの人工物は紫外線などによりいずれ劣化する。その対比も表現の意図の一つ。「W大阪」での展示テーマを問われ、しばし熟考し「価値の石」と答える松井。「石はネガティブな意味合いで使われることもあるが、“原石を磨く”のようにポジティブな意味も持つ。作品を通してそれを表現したい」。素材にはアクリルを主に用い、鮮やかな色を加える手法が、「W大阪」のエントランスに合うと考えた。「パッと見の印象は共通する部分があるが、中身が石である点がおもしろい」。ラグジュアリーな空間の中に自然な石があるギャップ、それによって石の魅力が一層引き立つと松井は考える。石は産地によって硬さ、色、質感など多様であり、そこにおもしろさがある。地元で見慣れた石に改めて目を向けるきっかけになればと願っている。

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