草間彌生と3名の現代アーティストによるダイアローグ展
「創造と破壊の閃光」展が神宮前GYRE GALLERYにて開催中!(2025年6月15日まで)

文=ONBEAT編集部、写真=藤田紘那

草間彌生は、人格と行動が芸術と一体化しているといえるほど、芸術に人生を捧げてきた。57年に渡米した草間は、展示空間全体を体感させる巨大作品を次々発表し、過激な反戦運動やパフォーマンスを繰り広げることで、マスメディアがベトナム戦争の恐怖を連日報道するアメリカ社会に対して、平和と愛の強烈なメッセージを表現し続けた。絵画、彫刻、デザイン、ファッション、パフォーマンス、映画、小説など様々な分野で活躍し、ヴェネツィア・ビエンナーレや横浜トリエンナーレなど国際美術展で日本代表を務め、紺綬褒章、フランス芸術文化勲章オフィシエなど名誉ある受章を重ねた現在も人間存在の本質的な主題に取り組み、生命の謳歌を世界に向けて発信し続けている。


本展の草間彌生と対話相手となる作家は、戦争経験をした草間と戦後高度経済成長による大量消費社会であった時代精神を共有した三島喜美代、そして光と闇、生と死、自己消滅の草間の世界観と「自身の負の記憶と人間の闇を混淆した美」が交錯する谷原菜摘子の世界観、そして種苗業を営む旧家に生まれた草間の自然観と通底する坂上チユキの太古の楔形文字のような無数のかたちがひとつの宇宙を形成する作品との対話によって展覧会構成されることとなる。本展では、草間へのオマージュとなったフェリックス・ガタリの次の言葉を次世代のアーティストへ向けたメッセージとして刻印していく。「草間彌生は我々の世界に再び夢を与える。“ビートジェネレーション”の創造的/破壊的年月の閃光のごとく — しかし何という代償を払って!— 通り抜けたこの女性は、我々の眼前で、最も予測不能な未来の感性を創出する偉大な現代アーティストとして再生する」と述べている。

開催概要

会期:開催中~2025年6月15日(日)
時間
:11:00~20:00
会場:GYRE GALLERY
住所
:東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3F
協力
:(株)草間彌生 / OTA FINE ARTS / MEM
WEBhttps://gyre-omotesando.com/artandgallery/flashes-of-creation-and-destruction/

 

 

 

 

 

 

 

 

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