2023年4月15日(土)~2023年5月14日(日)まで、京都市内各所で「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2023」が開催中!

「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」は、世界屈指の文化都市・京都を舞台に開催される、日本でも数少ない国際的な写真祭だ。千年の長きにわたって伝統を守りながら、その一方で先端文化の発信地でもあり続けてきた京都。その京都がもっとも美しいといわれる春に開催される。
日本および海外の重要作品や貴重な写真コレクションを、趣のある歴史的建造物やモダンな近現代建築の空間に展開し、ときに伝統工芸職人や最先端テクノロジーとのコラボレーションも実現するなど、京都ならではの特徴ある写真祭を目指している。

第11回目を迎える今年は「BORDER」をテーマに、京都⽂化博物館別館、⼆条城⼆の丸御殿台所・御清所、両⾜院、出町桝形商店街など19カ所を会場に、15のメインプログラムを展開している。

京都文化博物館 別館では、マベル・ポブレットの展覧会「WHERE OCEANS MEET」Presented by CHANEL NEXUS HALLを開催。
マベル・ポブレットは、写真、ミクストメディア、ビデオアート、キネティックアート、パフォーマンスアートといったさまざまな手法で多彩な制作活動を行い、キューバの現代アートシーンで活躍する若手アーティストの一人だ。
ポブレットの作品は、フィデル・カストロ政権下のキューバで育った若い世代のアイデンティティや、世界とのつながりといった、彼女自身の経験に基づくもので、作品を通して、キューバ 社会と今日の世界を語ることで、観る者に疑問を投げかけている。

本展は、マベル・ポブレットが心に抱き続けてきた大切なテーマである “水”、そして “海” を、さまざまな表現を通して感じることのできる展覧会だ。 “水” は、キューバと日本の共通点である “海” と共存する島国ならではの文化的独自性を示している。

海との独特な結び付きから、ポブレットの作品の中心には “水” があり、過去から現在に至るまで、彼女が手掛けたシリーズのほとんどは “水” を題材にしている。海はいくつもの表情、さまざまな側面、異なる意味を持ち、多くのメッセージを伝える力を持つ。ポブレットのように島に生きるアーティストにとって、海とは自分を他の世界から切り離すものであると同時に、他の世界の岸辺とつなぐものでもある。海とは境界線であり橋であり、友であり宿敵であり、まさに人生を形作る要素の一つだ。

マベル・ポブレットはアーティストとして鑑賞者を旅に連れ出し、まったく新しい展望へと心を開かせるだけでなく、彼女のアートに欠かせない一部として取り込んでいる。「WHERE OCEANS MEET」展は、私たちが人類という共通の海に浮かぶ小島のような存在であることを思い出させてくれる場所だ。

アーティストプロフィール

マベル・ポブレット / Mabel Poblet
1986年キューバ・シエンフエゴス生まれ。
マベル・ポブレットは、写真、ミクストメディア、ビデオアート、キネティックアート、パフォーマンスアートといったさまざまな手法で多彩な制作活動を行い、キューバの現代アートシーンで活躍する若手アーティストの一人である。
ポブレットの作品はフィデル・カストロ政権下のキューバで育った若い女性としてのアイデンティティや、より一般的には世界との関係といった、彼女の人生経験と直接的に関係している。
37歳にしてすでに世界の主要な芸術祭に参加、各国で開催した個展は20以上を数え、また150以上のグループ展に出品してきた。
2017年のヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展で《SCALE OF VALUES》(〈Homeland〉シリーズより)が展示され注目を集める。

キュレータープロフィール

クロエ・トリヴェリーニ / Chloé Trivellini
「ISLAND CULTURA」創設者。
ジュネーブ大学で法律を学び、金融法の修士号を取得した後、2012年にカリブ海の島に移住しキューバのアート作品のコレクションを始め、現代アートに出会う。
トリヴェリーニはスタジオのプライベート・ビューイング、キューバ国内外の展覧会の運営、コーディネート、キュレーション、スタジオで開催される大規模なソーシャルイベントでのアーティストのプロモーション、学校向けのワークショップ、小規模グループ のための特別イベントなどの実施を通して、現代アートへの関心を高めることに尽力している。
「ISLAND CULTURA」は、美術ファンに現代アートシーンを最大限に楽しんでいただくため、常にニューカマー・アーティストの発掘に努め、さまざまな背景やスタイルのアーティストとコラボレーションして活動している。

開催概要

開催日:2023年4月15日(土)~5月14日(日)
時間:10:00~19:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:4月17日(月)・24日(月)、5月8日(月)
会場:京都文化博物館 別館
住所:京都市中京区三条高倉
アクセス:地下鉄烏丸線または東西線「烏丸御池」駅5番出口から徒歩3分
入場:大人1,200円、学生1,000円(学生証の提示)

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