2021年10月22日(金)〜10月31日(日)に開催予定のデザイン&アートフェスティバル「DESIGNART TOKYO 2021」。
その中で若いクリエイターを支援するプログラムとして実施されている「UNDER 30」では、今年も国際色豊かな5組のクリエイターが選出された。
選出されたのは、
・高木健太郎と田中聡一朗によるデザインユニット「AROUNDANT」
・スコットランド出身の金属工芸家キャスリーン・ライリー
・進藤篤
・劉 杉杉と周 修来による中国出身のデザインユニット「salt in」
・深地宏昌
AROUNDANT(アランダント)
高木健太郎と田中聡一朗によるデザインユニットAROUNDANT。大工、家具設計者として働きながら、都内のアトリエを拠点に活動している。
織り機の構造と楽器の演奏によって生まれる動きを組み合わせ、コントロール不可能な新しいテキスタイルを生み出す高木健太郎による「W-M project」と、エキスパンドメタルにLedチップを埋め込み、光源が存在しないかのような印象を与える田中聡一朗の照明作品「Less than instrument」。それぞれが行ってきた創作活動を元に、共通するテーマとして「purism」を掲げ、「DESIGNART TOKYO 2021」に合わせてアップデートされた2作品が展示される。
キャスリーン・ライリー
スコットランド出身の金属工芸家キャスリーン・ライリーは、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートを卒業後、ロンドンのGallery S Oに所属。現在は新潟県燕市を拠点に活動している。
「DESIGNART TOKYO 2021」では日常との関わり方に新たな領域を見出すことを目的として、燕市のカトラリーメーカーとのコラボレーションによる新しいデザインのナイフ「Oku」を制作・発表する。
進藤篤
インテリアデザイナーとして活動する傍ら、日常に潜む素材の根源的な魅力に光を当てた作品を発表しているアーティスト進藤篤。
「DESIGNART TOKYO 2021」では、富山で出会った豊かな資源と技術への自身の驚きの瞬間を出発点とし、素材から作品へと展開するプロセスを通して、自然の産物とデザインが緩やかに繋がるデザインピースを展示する。
salt in
劉 杉杉と周 修来による中国出身のデザインユニットsalt in。日本留学の経験があり、現在は日本を拠点に、実験と試行錯誤を重ねながら、デザインの“塩加減”を模索している。「人は見た目や感覚でその本質を定めてしまうが、見えないところに宿る素材の痕跡と表現を“裏の鋳型”から抜け出し、反映したい」という考えをもとに、新しいコモン・センスを伝える。
深地宏昌
プロッター(ベクターデータを出力する機器)を用いて偶発的表現を創る手法「Plotter Drawing」(プロッタードローイング)を軸に、独自のグラフィック表現追求を続けるデザイナー・アーティスト深地宏昌。デジタルでしか表現しえない緻密な線情報が、筆材によって物理的に描かれると、摩擦や湿度などの物理的要因によって滲みや擦れなどの「偶発的表現」が生まれます。デジタルとリアルの境界に生まれる意図せぬ偶発的表現は、五感に響く不思議な美しさを醸し出し、想像を超えた質感を創り出します。
「DESIGNART TOKYO 2021」開催概要
開催日:2021年10月22日(金)~10月31日(日)
エリア:表参道・外苑前/原宿・明治神宮前/渋谷/代官山/六本木/銀座/オンライン