2024年5月11日(土)~26(日)まで、日本橋室町162
今回は丹原健翔がキュレーターを務め、金子未弥と山口正樹の2名のアーティストが展示を行う。
ソノアイダとは
空き物件・解体予定建物などの都市の隙間を空間メディアとして活用するアートプロジェクト。
アーティストの藤本明を中心に、2015年から東京都内複数個所での活動を通し、大小さまざまな空間的時間的隙間=「その間」を見出し、さまざまな試みやアーティストたちの活動の場を生み出している。
TOKYO MIDTOWN AWARDとは
2008年より、東京ミッドタウンにおいて毎年開催されているデザインとアートのコンペティション。才能ある若手デザイナーやアーティストとの出会い、支援、コラボレーションを目指している。受賞後の受賞者・入選者に対する継続的な支援にも注力している。
本プロジェクトについて
東京ミッドタウンとソノアイダとのコラボレーションで、三井不動産が提供する日本橋室町162ビル 1Fにて2024年7月までの期間限定で実施される、新たな成長支援プログラム。普段は郊外のアトリエを拠点に活動する若手アーティストが、都心の一等地を舞台に活動することで、アワードで評価された感性がどのように社会で機能し、自分の想像を超えた境地にたどり着けるかを、アーティスト自身に体験してもらうことを目的としている。
本展によせて
「本展のタイトルは、山口氏の娘が『表参道駅』を『ドーナツサンド駅』と聞き間違えたという笑い話から来ている。展示にとってはタイトルは大事、という話でもあるが、本展の出展作品たちや空間構成もそれぞれの意図やコンセプトがありながらも、タイトルの持つそのユーモラスな世界観に空間はドライブされている。つまり、二人の作家の鮮やかな色づかい、インスタレーションとワークインプログレスの行き来に現れる遊び心、そういった鑑賞の視点は『ドーナツサンド・ステーション』という世界観の中でこそ際立っているのだ。」(抜粋)ー丹原健翔
「『混沌とした記憶の総体を、私たちは『都市』と呼ぶのではないでしょうか。』これは、TOKYO MIDTOWN AWARD 2017 受賞作品《地図の沈黙を翻訳せよ》の作品コメントに書いた一筋です。この作品以降、混沌の中に身を委ね、解きほぐし、聞こえてきた人の声に惹き込まれるうちに『人の記憶も都市を構成する要素であるならば』という考えに至りました。混沌の中から小さな秩序(コスモス)を見つけて以来、人々の記憶にもとづいた実在しない都市の姿を顕在化させるなど都市を追求した作品を発表しています。」(抜粋)ー金子未弥
「自分自身の寂しさを抱えたままだとしても、アートを介して思考や感情の共感・共有を試みたい。音楽に歌詞をのせるように、自分の気持ちの気付きが鑑賞者にも伝わり、まさに自分のことのように思ってもらえるだろうか。(中略)私の彫刻は中心を持たない。細部が際立ち、末端が輝きつつ、共生を目指していく。日本橋がそんな街になるといい。いまの日本橋も好きだけど。」(抜粋)ー山口正樹
開催概要
会期:2024年5月11日(土)~5月26日(日)
時間:12時~19時
会場:日本橋室町162ビル
住所:東京都中央区⽇本橋室町1-6-2 ⽇本橋室町162ビル1F
主催:東京ミッドタウン
キュレーション:丹原健翔(作家、キュレーター)
共催:三井不動産株式会社、一般社団法人日本橋室町エリアマネジメント、ソノアイダ
機材協力:DEWALT
協賛:Brooklyn Brewery
会場風景
撮影:藤田紘那