2024年4月13日(土)~5月25日(土)まで、√K Contemporary にて、石彫アーティスト絹谷幸太の都内最大規模となる個展が開催中!

絹谷幸太は1973年生まれの彫刻家。幼少期をローマ、ヴェネチアなどで過ごし、1991年彫刻家柳原義達氏に影響を受け、彫刻を始める。2002年東京藝術大学大学院で博士課程を修了後は、ブラジルのサンパウロ大学で研究員を務めた他、日本各地の芸術・工芸大学で後進育成にも携わる。2008年にブラジル日本移民百年記念モニュメント、2019年に天皇陛下御即位記念モニュメントをそれぞれ手掛けるなど、国内外で多くのプロジェクトに参加。

本展によせて

「何十億年、何前何百万年も前に誕生した岩石を観ていると、生命の脆弱さを思い知らされる。同時に、地球も一つの大きな生命体であることに思い至る。将来、さまざまな理由から、我々人類を含めた生命は、地球から離れなければならない日が訪れるであろう。地球が創造した岩石が、奇跡的に私の手元に贈られ、五感で触れ合い、制作を通じてそのメッセージを受け取り、伝えていくことに大きな喜びを感じる。石を愛し地球を見つめてきた、その証をこれからも全身全霊で表現し、未来に届けていきたい 」ー絹谷幸太

「何億年もの時を経た美しい石を、世界各国の大地から掘り出して石の彫刻を作り続けている絹谷幸太。彼は、石が刻んできた歴史をその色や模様から読み取り、触感や匂いを全身で感じ取りながら『石との対話』を生き物のような形として出現させることができます。そしてそれを鑑賞する私たちにも、触るなどして『対話』を感じとってほしいと願っています。そんな彼の彫刻には、太古、世界、そして未来への創造を思いきり広げ、生きるための叡智を与えてくれるパワーがあります。」(抜粋)ー本展キュレーター 菊池麻衣子

開催概要

会期:2024年4月13日(土)~5月25日(土)
会場: √K Contemporary
主催:パトロンプロジェクト、√K Contemporary
キュレーション:菊池麻衣子(パトロンプロジェクト主宰・アートライター)
協力:磯雅和氏、内山士郎氏、 巾崎知佳氏、石田敦也氏

会場風景

撮影:藤田博孝・藤田紘那