・サイズ 40.0×70.0cm
・素材  キャンバス、アクリル
・制作年 2017
・価格  ¥200,000+tax

『擬音態画伝』シリーズは、オノマトペをテーマに目に見えないものを表現し続けているシリーズです。
オノマトペとは擬音語や擬態語などの総称で、言葉による表現の豊かさが日本らしいことから、作品のタイトルを言葉遊びしながら制作を進めています。
本作品のオノマトペ《そより》は「ものが軽く触れ合って一瞬たてるかすかな音/風が静かに吹きすぎるさま」を意味する言葉です。
日本人の根底にある「見えないものが見える、聞こえないものが聞こえる」といった曖昧さを表現した一点です。
また、本作品は2017年09月23日~12月10日にメキシコで開催した個展「MONO OZ-Yamaguchi Keisuke Solo Exhibition」のメインビジュアル作品です。

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私は、日本古来の思想や感覚に、現代的な発想や、それぞれの土地や場が持つ固有の力を融合させながら、万物に潜む「何か」を追求することを軸に、筆を走らせ続けている。
また日頃から、使用する画材や道具にも何かが宿っているということを意識しつつ「もの」に触れるなど、つくり出すことへの意識を常に整えながら 作品を制作している。
一説によると「もの」という言葉は、古来日本では「霊魂」を指す言葉であったという。
私は、八百万の神のように「霊魂」は姿・形を持たずとも精神的なよりどころや信仰の対象として、私たち日本人の根源意識の中枢に存在するものであると考えている。
そうした「もの / 霊魂」の在り方を思想的な軸とし、近年はオノマトペを画題としたシリーズを中心に展開している。

By integrating traditional Japanese ideology and sensibility with modern ideas and energy indigenous to a specific land or space, I have been painting in search for the ‘something’ that is hidden inside all things under the sun.
When creating, I am always conscious about the ‘something’ that dwells in my painting materials and tools.
According to one account, the word ‘mono (something)’ used to be equivalent to ‘reikon (soul)’ in ancient Japan.
I believe that ‘reikon,’ like the myriads of gods, is shapeless and exists at the core of Japanese people’s fundamental sense as a spiritual support or an object of faith.
With the presence of such ‘mono / reikon’ at the core of my artistic philosophy, my recent series of paintings feature onomatopoeia.

OZ-尾頭-山口佳祐

長野県生まれ。
2016年「Paintings from New York」(Ronin Gallery)、
2017年「MONO」(Museo Taller Luis Nishizawa / メキシコ)、
2019年「はざまもの」(Ain Soph Dispatch / 愛知)、
2020年「mono -身体と精神の共鳴- 」(松坂屋名古屋本店 / 愛知) など個展多数。
2019年「-凛- 日本橋三越美術市」 (日本橋三越本店 / 東京)、「LA Art Show」(Los Angeles Convention Center)などグループ展やアートフェアに多数参加。
2019年大絵馬《令和元年祈願図》を長野県信州善光寺に奉納。
2019年安曇野市豊科近代美術館に作品収蔵。

Born in Nagano.
Held numerous solo exhibitions including “Paintings from NY” at Ronin Gallery in 2016, “MONO” at Museo Taller Luis Nishizawa / Mexico in 2017, “Hazamamono” at Ain Soph Dispatch / Aichi in 2019, “mono -Resonance of Body and Sprit-” at Matsuzakaya Nagoya Store / Aichi in 2020.
Participated to various group exhibitions and art fairs including “-Rin- Nihombashi Mitsukoshi Art Fair” in Tokyo, “LA Art Show” at Los Angeles Convention Center in 2019.
Donated a big votive picture to Zenkoji Temple in 2019.
His work is owned by Azumino Municipal Museum of Modern Art, Toyoshina.

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作品