歌舞伎ファン必見!「特別展 This is KABUKI 体験!『義経千本桜』が誘う歌舞伎の世界」
で『義経千本桜』の世界を体験しよう!
文=ONBEAT編集部(一部オフィシャルサイト等参照)、写真=公式、ONBEAT編集部

歌舞伎座ホール内の展示の様子 (オフィシャルスチール)
歌舞伎座タワーの最上階で11月16日まで開催している特別展「This is KABUKI 体験!『義経千本桜』が誘う歌舞伎の世界」は、歌舞伎三大名作のひとつ『義経千本桜』を通して、体験型の展示とともに、 歌舞伎の多彩な魅力を紹介している。
「総合芸術」とも評される通り、 歌舞伎には一言では語り尽くせない面白さが凝縮されている。
心を揺さぶる俳優の熱演、 職人の手仕事が光る美しい舞台美術、豪華絢爛な衣裳、 さまざまな仕掛けや工夫がつまった小道具、そして時代を超えて人々の心を捉え続ける物語の奥深さ。本展ではそれらの要素にスポットを当てている。
本展は見るだけではない、触れて、なりきって、来場者自身が「体験」として味わうことができる空間が広がっており、日本が育んできた総合芸術〈歌舞伎〉の深奥に触れることができる。

展示風景(ONBEAT編集部撮影)

展示風景(ONBEAT編集部撮影)
『義経千本桜』
『義経千本桜』は、『菅原伝授手習鑑』『仮名手本忠臣蔵』とともに「三大名作」とよばれる、 義太夫狂言時代物の傑作である。
源平合戦の後、流転する義経を中心に、平知盛、いがみの権太、佐藤忠信(狐忠信)といった人物が交錯しながら織りなす壮大な物語である。
史実と虚構が交差するその世界は、初演から二七〇年を経た今日なお、人々の想像力をかき立て続けている。
一枚の絵、一声の義太夫、一振りの刀に、過去と現在とが共鳴し合う——そんな奇跡が、この展覧会には息づいている。

展示風景(ONBEAT編集部撮影)
展示構成の概要
本展は、『義経千本桜』の五つの場面(鳥居前、渡海屋・大物浦、木の実・すし屋、吉野山、川連法眼館)をデジタル映像・大道具・小道具などで再現し、物語の流れに沿って空間を巡る構成となっている。
歴史的背景から現代の舞台制作までを、体験的に学べる内容となっている。
みどころ
1. 『義経千本桜』が誘う歌舞伎の世界
『義経千本桜』「鳥居前」でおなじみの京都・伏見稲荷。赤い大鳥居をくぐると、その先はもう『義経千本桜』が誘う歌舞伎の世界。『義経千本桜』の登場人物たちが「川連法眼館」で出迎えてくれる。「鳥居前」の佐藤忠信(狐忠信)の隣で、あなたも物語の一員になりすまして、とっておきの一枚をぜひ!

歌舞伎座ギャラリー入口前の「鳥居前」(オフィシャルスチール)

展示風景(ONBEAT編集部撮影)
2. 歌舞伎のいろはを学ぼう!
『義経千本桜』の各場面を描いた芝居絵のデジタル展示を堪能したあとは、歌舞伎全般の学びを深めることができるエリアに進む。松竹や歌舞伎座のはじまりが収められた貴重資料の展示もあり、特別展ならではの取り揃えで、江戸時代より積み重ねられてきた歌舞伎の奥深さを見ることができる。

『義経千本桜』の芝居絵をデジタルで堪能 (オフィシャルスチール)

歌舞伎のイロハを学ぶエリア (オフィシャルスチール)
3. いざ「本物」の体験へ!
歌舞伎の知識も深まったところで、メインとなる歌舞伎座ホールの中へ足を踏み入れると、目の前に広がるのは、「本物」の舞台美術や、小道具、衣裳がギュッと詰まった『義経千本桜』の世界。舞台には「吉野山」が再現され、その前には「すし屋」のいがみの権太、「吉野山」の忠信と静御前、そして「川連法眼館(四の切)」の源九郎狐の扮装が華やかに並ぶ。

歌舞伎座ホール内の展示の様子 (オフィシャルスチール)

歌舞伎座ホール内の展示の様子 (オフィシャルスチール)

「渡海屋」で番傘とともに一枚! (オフィシャルスチール)

展示風景(ONBEAT編集部撮影)
開催概要
This is KABUKI 体験!『義経千本桜』が誘う歌舞伎の世界
会期:2025年10月1日(水)~11月16日(日)
営業時間:11:30~19:00(最終入場 18:30)
会場:歌舞伎座タワー5階 歌舞伎座ギャラリー・歌舞伎座ホール
(昭和通り側入口または地下木挽町広場よりエレベーターでアクセス)
料金:WEB限定:700円 WEB限定ポストカード付:1,200円 当日窓口:1,000円
※未就学児無料
公式サイト:https://plan.shochiku.co.jp/thisiskabuki/