1993年以来アジア最大規模となる「アンゼルム・キーファー:ソラリス」が
元離宮 二条城 二の丸御殿台所・御清所にて開催中!(2025年6月22日まで)
文=ONBEAT編集部、写真=藤田紘那
1945年3月にドイツで生まれたアンゼルム・キーファーは現代で最も重要なアーティストの一人。
彼にとってアジア最大規模となる本展では、33点の絵画と彫刻が二の丸御殿台所・御清所とその周辺の庭に展示されている。
近年キーファーは作品の中で金を繰り返し使用しています。 彼の作品を、狩野派による数々の金碧障壁画に彩られた二の丸御殿と同じ敷地で展示することは、江戸時代初頭以降の日本と西洋における美学、哲学、政治の関係性と親和性を考察する出発点となっている。 圧倒的なスケールの力強い絵画や彫刻のインスタレーションで知られ、歴史、哲学、宗教文化に対する深淵な問いを投げかけてきた。
「アンゼルム・キーファー:ソラリス」展は芸術家の願望と責任、現代物理学と禅仏教の親和性、ジャポニスムがキーファーの美学に与えた影響の考察、1世紀から20世紀にかけての日本とドイツの並行する歴史的発展の比較など、5つのセクションで構成されている。多くの作品は自然光のみで照らされ、金の持つ表現力豊かな輝きを適切に体験できるようになっている。
第二次世界大戦の終結と広島・長崎への原爆投下から90年を迎える本年、キーファーは本展を通して、人類はなぜ同じ悲劇的な歴史を繰り返すのかと問いかけている。
開催概要
会期:開催中~2025年6月22日(日)
時間:10:00~16:30
*最終入場は 4:00PM まで
*二条城の最終入城は4:00PM、5:00PM閉城
会場:元離宮 二条城 二の丸御殿台所・御清所
住所:京都市中京区二条通堀川西入二条城町 541
観覧料:一般2,200円/大学生1,500円/高校生1, 000円/中学生以下無料
※この入場料は「Anselm Kiefer : Solaris」のみの入場料です。本展の展覧会鑑賞料金と二条城入城券の二つの料金のお支払いが必要です。
※詳細はこちらをご確認ください。
WEB:https://kieferinkyoto.com/index.html