現代美術館「ハイパーミュージアム飯能」にて、ヤノベケンジ「宇宙猫の秘密の島」が
オープニング特別企画展として開催中!2025年8月31日(日)まで
文=藤田博孝(ONBEAT編集長) 写真=クレジットを参照
1990年に「タンキング・マシーン」でデビューして以来、「トらやん」「ラッキードラゴン」「サン・チャイルド」など時代の物語を包括するキャラクターの巨大彫刻を作り続けている現代美術作家・ヤノベケンジ。そのヤノベが、株式会社メッツァ(代表取締役社長:望月潔)が運営する北欧ライフスタイル体験施設「メッツァビレッジ」(埼玉県飯能市)に今春開業した現代美術館「ハイパーミュージアム飯能(HYPER MUSEUM HANNO)」(館長:後藤繁雄)で、オープニング特別企画展「宇宙猫の秘密の島」を好評開催中だ。

「ハイパーミュージアム飯能」入り口前に鎮座するヤノベケンジの作品《Ship’s Cat》 撮影=藤田紘那
「ハイパーミュージアム飯能」入口の階段前には、「サモトラケのニケ」のごとき翼を持った巨大猫《Ship’s Cat》が鎮座する。本作はハイパーミュージアム飯能の外観から神殿を連想したヤノベが、本展のために自身のシリーズ作品《Ship’s Cat(Ultra Muse / Red)》を設置したものだ。巨大の猫の眼は電気で光っているため夜になると異彩を放ち、それもまた見ごたえがあるという。

《シップス・キャット(スピーダー)》2023年 電気自動車、FRP、ステンレススティール、他 制作協力:京都芸術大学ウルトラファクトリー、GLM株式会社、
制作協力:京都芸術大学ウルトラファクトリー 撮影=藤田博孝
筆者が現地を訪れた日は、ヤノベによる公道も走行可能な彫刻カー《シップス・キャット(スピーダー)》と、それに同乗する《シップス・キャット(クルー/ホワイト)》が期間限定(2025年5月3日~6日、10日、11日、
「ハイパーミュージアム飯能」館内の展示は、「宇宙猫」のバックストーリーからスタートし、約35年の作家としての歩みを振り返る立体や原画、最近のAIを使った作品や特別映像など約80点で構成されている。

展示風景 撮影=藤田博孝

展示風景 撮影=藤田博孝

展示風景 撮影=藤田博孝

会場風景 撮影=藤田紘那

展示風景 撮影=藤田博孝

展示風景 撮影=藤田博孝

限定のオリジナルグッズが並ぶミュージアム内併設のミュージアムショップ 撮影=藤田紘那
展覧会の会期中には、ミュージアム屋外に広がる宮沢湖に浮かぶ「宇宙猫」の島へボートで上陸し、島内を探索する特別プログラム「『宇宙猫の島』上陸探検ツアー」が行われている(販売価格は1人1,500円。チケットは当日現地で購入)。
この「宇宙猫の島」は、GINZA SIXでの大規模展示によって大きな話題を呼んだ《BIG CAT BANG》(地球に生命をもたらした宇宙猫の物語)の続編として制作された新作である。
猫型宇宙船内には「宇宙猫」の棲み処を彷彿とさせる空間があり、バスタブや創作物が詰まったアトリエも設置されている。

《宇宙猫の島》 撮影=藤田紘那

展示風景 撮影=藤田紘那

浮島の内部にある猫の部屋 撮影=藤田紘那

猫のアトリエ 撮影=藤田博孝

展示風景 撮影=藤田紘那
ここでしか体験できない作品も展示され、屋内外でヤノベワールドを満喫できるヤノベケンジの「宇宙猫の秘密の島」は、「ハイパーミュージアム飯能」で2025年8月31日(日)まで!
開催概要:ヤノベケンジ「宇宙猫の秘密の島」
会期:開催中~2025年8月31日(日)
時間:10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:なし
会場:ハイパーミュージアム飯能
住所:埼玉県飯能市宮沢327-6
料金:【前売り】大人 1,000円 / 子ども500円 【当日】大人 1,200円 / 子ども700円
WEB:https://metsa-hanno.com/event/35929/

ヤノベケンジ「宇宙猫の秘密の島」KV