ONBEAT企画【高遠まき個展@大室の杜 玉翠】が開催中!
5つ星ホテルの最高のおもてなしとともに光と影の織りなす詩学的な作品を堪能。

文=ONBEAT編集部、写真=藤田紘那

左:《Light》、右奥《River Flow 川流》

 

バイリンガル美術情報誌『ONBEAT』は、2025年4月1日(火)〜2025年9月30日(火)静岡・伊豆高原に位置する大室の杜 玉翠にてアーティスト・高遠まきの個展を開催している。

高遠まき

『ONBEAT vol.20』の販売企画にも参加した高遠まきは社交ダンスのプロダンサーとしての経歴を持ち、身体と空間の関わりを探究するために渡英。ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズで舞台芸術、ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジで哲学を修め、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの情報体験デザイン修士を首席で卒業。ロンドン・バタシー公園にて野外パブリック彫刻を設置。
テクノロジーとアイデンティティ・身体の関係性をテーマに、哲学・民俗学的なアプローチから音・光・空気といったエネルギーを可視化させ、インスタレーション・立体・映像など、さまざまなメディアで表現している。日本とイギリスを拠点に、Victoria and Albert Museumをはじめ世界各地でパフォーマーとしても活動中。

今回展示している「銀幕」シリーズは、光と影の織りなす詩学を通じて、人間の記憶と知覚の流動性を探求する作品群。水面に映る月光のように揺らめく表現は、水鏡や氷晶の様相を呈し、観る者の内なる記憶と感情を静かに呼び覚ます。作品は鑑賞者の視点や時間の移ろいに応じて刻々と表情を変え、まるで生きものの如く息づく。この多面的な性質は、私たちの記憶や体験が持つ曖昧さと豊かな多様性を象徴している。変幻自在な光の演出は、固定的ではない人間のアイデンティティを表現すると同時に、私たちの知覚と記憶が持つ流動的な本質を映し出す。それは、確かなものとして捉えがたい人間存在の真実を、視覚的体験として昇華する試みである。

高遠まき《Golden Strata  鬱金》

大室の杜 玉翠

会場は、大正3年に伊豆熱川の地で「玉翠」として産声をあげた伊豆熱川温泉「奈良偲の里 玉翠」の姉妹館で、全室オーシャンビューと源泉かけ流しの半露天風呂の客室を備えた「大室の杜 玉翠」。
モダンでありながら日本旅館のぬくもりを感じられる宿「玉翠」が掲げる理念は、時代に合わせて絶えず変化を続けつつも、変わらぬ価値や真心を大切にしていくという姿勢を表す「不易流行」。
お食事は伊豆の旬の食材を使用するだけでなく、出汁や調味料から全てこだわり抜き、愉しみを舌に届けてくれる。また、温泉の効果と肌の調和を探求し続けたことより生まれたオリジナルブランド「Yumoribito」の製品をアメニティに使用している。

5つ星ホテルならではのおもてなしのもと、屋外の自然をもその一部として取り入れるように設えられた大室の杜 玉翠にて、高遠まきの作品をぜひご覧ください。

大室の杜 玉翠 客室 ※玉翠提供

大室の杜 玉翠 特別室のお風呂 ※玉翠提供

高遠まき《Sea 09》

大室の杜 玉翠 お食事 ※玉翠提供

大室の杜 玉翠 お食事

大室の杜 玉翠 お食事

大室の杜 玉翠 お食事

大室の杜 玉翠 お食事

高遠まき個展 @大室の杜 玉翠 開催概要

・会期:2025年4月1日(火)〜2025年9月30日(火)
・会場:大室の杜 玉翠(静岡県伊東市八幡野1357番地10)
・入館料:無料
※状況により、会期・開館時間が予告なく変更となる場合がございます。ご了承下さい。