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2023年4月24日(月)〜5月13日(土)まで、資生堂グローバルイノベーションセンター(S/PARK)で、アーティスト・高屋永遠が株式会社資生堂 みらい研究グループとの共同研究の成果を公開する展示「揺動する絵画空間──化粧品原料を用いた表現の研究」を開催中だ。

メイクアップ製品に配合される「パール剤」という顔料は、見る人の角度に応じて光り方が変わるという興味深い性質を持っている。共同研究では、この顔料を「画材」としての魅力や、それがもたらす新たな表現の可能性を探究するために、油彩画、水墨画、フレスコ画などの平面芸術の描法、筆法を幅広く調べ上げ、新しい絵画表現の探究をした。

本展では、そうした技法研究の成果や、新しい絵画表現として化粧用パール剤を画材として用いて制作した油彩画作品《罔象 此方/彼方》、および制作研究の現場を再現したアトリエのジオラマを展示中だ。油彩画《罔象 此方/彼方》は、一見、曖昧な形象を繊細な色彩で描く高屋らしい画風の抽象画だが、見る角度によって水の波紋のような像が浮かび上がる。「もうしょう(漂うさま。虚無で形のないこと)」と「ミズハ(水をつかさどる神)」という、二つの読みを持つ「罔象」は、眼前に二つの現れをもたらすパール剤の可能性を、最大限に引き出した作品といえるだろう。

また、会期中にはワークショップ「フィンガー・ペイントでキャンバスに花びらを描いてみよう」(5月5日、6日)およびアーティストトーク(5月6日)が同時開催される。高屋永遠と株式会社資生堂みらい研究グループが共同で開拓した、新たな絵画表現の可能性。美術と化粧品の独自の融合がもたらす世界をぜひ会場で確かめてほしい。

 

ジオラマでの展示作品① 夜桜のような絵画空間 見る角度によって波紋のような図像が浮かび上がる

ジオラマでの展示作品② 海の中のような絵画空間 見る角度によって海面のような図像が浮かび上がる

 

展示作品《罔象 此方/彼方》

パール剤を使った絵の具を作成している様子 化粧品原料のパール剤に油絵具に使うメディウムを混ぜる

アーティストプロフィール

高屋永遠|たかや とわ
画家・WHYNOT.TOKYO主宰
1992年東京都生まれ。ロンドン大学ゴールドスミスを卒業後、現在は東京を拠点に活動。流麗な線と神秘的な色彩が特徴的な絵画は、空間、時間、存在についての領域横断的な考察に基づき制作される。高屋は絵画を「存在とは何か」を問う形而上学的な探究と位置付けながら、並行して仮想現実上での実験的な描画方法を探求。

略歴詳細  Instagram

開催概要

開催日:2023年4月24日(月)~ 5月13日(土)
時間:11:00~18:00
休館日:日曜休館
会場:誉田屋源兵衛 黒蔵
住所:資生堂グローバルイノベーションセンター(S/PARK)
アクセス:神奈川県横浜市西区高島一丁目2番11号
みなとみらい線「新高島」駅 1・2番出口すぐ
JR/市営地下鉄「横浜」駅東口から徒歩10分
入場:無料

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同時開催イベント

◆ワークショップ「フィンガー・ペイントでキャンバスに花びらを描いてみよう」

指筆とパール剤を調合した絵具を使って気軽にキャンバスに絵を描いてみたい方に参加いただけるワークショップを開催します。

日時:5月5日(金)11:00-12:00、13:30-14:30
5月6日(土)14:00-15:00
定員:各回10名(先着順)
参加費:無料
参加方法:要予約

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◆アーティストトーク 高屋永遠×山本浩貴(文化研究者)×山脇竹生(資生堂)

研究を立ち上げた資生堂・山脇研究員、現代美術を専門とする文化研究者の山本浩貴氏とともに、今回の絵画制作についてお話します。

日時:5月6日(土)17:00-18:00
定員:50名まで(先着順)
参加費:無料
参加方法:要予約

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