2022年3月27日(日)まで、アートプロジェクトプロデュース集団「WATOWA GALLERY」によるグループ展 “THE WATOWA GALLERY” を、東京・渋谷のオルタナティブスペース「elephant STUDIO」にて開催中。

WATOWA GALLERY は約2年前より活動を開始し、昨年度からは日本国内における “この時代のアート文脈” を世界のマーケットに接続するため、作家のマネージメントをスタートした。

現在、所属および取扱作家を中心とした、さまざまな企画展を順次開催。
本展では、ヒロ杉山、かせきさいだぁ、榎本マリコ、SNEAKERWOLF、藤元明、buggy の6名を抜粋し、グループショーとして展示・販売する。
社会派、ヒップホップ、POP、ストリート、ファッションと、幅広い文脈で活動する作家たちの作品から、日本の現代アートの可能性を示す。

【かせきさいだぁ】
1995年、1stアルバム「かせきさいだぁ」でデビュー。
現在までオリジナル・アルバムを6枚リリース。
ポップ・ミュージックの歌詞を引用したラップで注目を集め、今日では日本のヒップホップ界で強い影響力のあるミュージシャンの1人として知られている。

ミュージシャン、ラッパーとして活動する一方、イラストレーター・漫 画家・文筆家・作詞家とジャンルを問わず幅広く活躍するその姿はまさにヒップホップ・アーティスト。
アクリルやマーカーを用い、シルバーの背景、ポップな作風が特徴の作品を手掛けている。
絵画作品では、歴史的名作をオマージュした「名画シリーズ」が近年注目を集めている。

【ヒロ杉山】
アーティスト / アートディレクター。
1997年にクリエイティブユニット「Enlightenment(エンライトメント)」を立ち上げ、2002年に開催された村上隆キュレーションのグループ展「スーパーフラット」では、現代アートの世界から注目を集める。

パリ、上海、ナポリなどに加え、2018年には六本木ヒルズA/Dギャラリーにて個展「ONE HUNDRED AND EIGHT」を開催するなど、国内外の展覧会でアー ト作品を発表している。
また、イラストレーターとしても活動しており、広告や雑誌、CD ジャケットなど幅広いジャンルで独特の世界観を表現。

さらに、PV制作やVJでの評価も高く、m-floや三代目 J SOUL BROTHERSなど有名アーティストのライブ映像も手掛ける。
近年では活動の幅を広げ、立体作品や空間演出など多方面にわたって創作活動を展開している。

【スニーカーウルフ】
17世紀の江戸時代を発祥とする、提灯、火消し半纏や祭り、仕事半纏、千社札などに見られる書をディフォルメすることで生まれた伝統的な図案文字 “江戸文字”。
西洋からの影響を受けていない庶民の美的感覚によって構築されたこれら文字文化の芸術的価値を、世界で最初となる日本オリジナルのグラフィティ(ストリート)アートとして位置付け、アルファベットを漢字の部首として構築したオリジナルの江戸文字を、グラフィティアートのテクスチャーを用い表現した唯一無二の作品で人気を得ている。

また、最近ではその江戸文字の手法を1980年代に誕生したチョロQやSDガンダムなどといったモチーフを極端に2頭身化するSD(スーパーディフォルメ)と関連付け、その手法にフォーカスした抽象的な作品も制作している。

2017年PORTER Gallery(表参道)での初個展以来、回数を重ねるごとに評価を高め、2019年モスクワで行われた国際的なミューラルアートフェスティバル「URBAN MORPHOGENESIS」に日本人として唯一選出されるなど、世界からも支持されている。

【藤元 明】
1975年東京生まれ。
東京藝術大学美術学部大学院デザイン専攻修了。
FABRICA(イタリア)に在籍後、東京藝術大学先端芸術表現科助手を経てアーティストとして国内外で活動。
社会現象や環境問題をモチーフとして、さまざまなメディアで作品展示やアートプロジェクトを展開。

主な活動に「NEW RECYCLE®」「2021」、原爆や戦争など社会的喪失の記憶をテーマにした国際的プロジェクト「FUTURE MEMORY」など。

主な展覧会に「ソノ アイダ#COVID-19」「TOKYO 2021」「陸のうみごみ」など。
2015年より開始した都市の余白を活用する「ソノ アイダ」プロジェクトは現在もさまざまな形で進化している。

【榎本 マリコ】
1982年生まれ、東京都在住。
日本画家であった曽祖父の影響もあり、幼い頃から自然と絵のある環境で育つ。
ファッションを学んだのち独学で絵を描き始める。

個展やグループ展で、植物や動物などに顔を覆われた人物のアクリル画を中心に発表するほか、近年では書籍の装画、演劇のビジュアル、CDジャケットなどさまざまなジャンルのアートワークを担当し、チョ・ナムジュの小説「82年生まれ、キム・ジヨン」(筑摩書房)、川上未映子の連載小説「黄色い家」(読売新聞)の挿絵などを手掛けている。

【バギー】
雑誌広告を中心に2006年より始動。
大阪、渋谷で展開するショップ「ASOKO」のファ サードやコンセプチュアルホテル「Rock Star Hotel」の全ヴィジュアルを手掛けるほか、国内外のグループ展や個展などでも活躍。
その他、ブランドやメーカーとのコラボレーションでオリジナル商品なども多数リリースするなど、多岐にわたって活動を続ける。

雑誌:VOGUE JAPAN, Numero TOKYO, FIGARO japon, an・an, GLAMOROUSなど
広告:横浜ランドマークタワー , ELECOMなど
アパレル:Marc by marc jacobs, Stella McCartney, ユニクロ , 5351 hommeなど
その他:Rock Star Hotel, ASOKO, ウォルトディズニージャパン , フジテレビなど

開催概要

開催期間:2022年3月12日(土)〜3月27日(日)
時間:12:00~19:00
開催場所:elephant STUDIO 1F-2F
住所:東京都渋谷区渋谷2-7-4
公式URL:http://www.watowa.jp/news/2022/03/the-watowa-gallery.html