2021年3月23日(火)~6月6日(日)、SOMPO美術館で「生誕150年記念 モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて」が開催中だ。日本でモンドリアンの個展開催は実に23年ぶり。
モンドリアンは、1908年にトーロップに出会い象徴主義や神智学に傾倒しつつも、オランダの風景から風車、灯台、砂丘、聖堂などを描き、実験的作品を展開した。その後1911~14年パリに滞在し、キュビスムに触れると、「新造形主義」理論を立ち上げ、第一次世界大戦を挟んで、静物や樹木など身近な主題を抽象化した独自の作風を築く。そして戦後は「新造形主義」に従った厳格な「コンポジション」シリーズへと至り、晩年にニューヨークに移ってもなお旺盛に制作を続けた。
直線と限られた色面によるモンドリアンの絵画構成は、ドゥースブルフらと1917年に結成した「デ・ステイル」をはじめ、デザインやファッションの領域においても盛んに取り入れられ、今なお通ずるところがある。
本展では、初期のハーグ派様式の風景画から晩年の水平垂直線と原色平面の「コンポジション」シリーズをはじめとしたモンドリアン作品のほか、「デ・ステイル」関連のプロダクトや関連作家の作品を展示。2022年に生誕150年を迎えるモンドリアンの芸術の広がりを再検証する。
開催概要
開催日:2021年3月23日 (火) ~ 6月6日 (日)※日時指定入場制
休館日:毎週月曜日(但し、5月3日は開館)
開館時間:10:00~18:00
住所:SOMPO美術館
料金:(当日窓口)一般1,700円、大学生1,300円、高校生以下無料
(オンライン)一般1,500円、大学生1,100円、高校生以下無料