大竹伸朗
今秋より東京国立近代美術館などで16年ぶりに大回顧展を開催する現代美術家・大竹伸朗。
「既にそこにあるもの」と呼ぶテーマのもと、半世紀以上にわたり膨大な作品を生み出し続けてきた制作の軌跡と、その原点、そして「あらゆる『もの』は画材である」とキャッチフレーズを掲げた本展の見どころについて、大竹自身が語り尽くす。
杉本博司
“新しき知遇を得て、古きを温ねる”。美術ジャーナリストの鈴木芳雄が、現代の美術作品をもとに、その作品に直接・間接的に影響を与えたであろう、あるいは見る側の連想をかき立てる過去の美術作品を辿り比較検証する連載企画「鈴木芳雄の『知新温故』」。
その第ニ回は「杉本博司展 本歌取り」(姫路市立美術館)で展示中の新旧作品を題材に、現代美術作家・杉本博司の制作の根幹ともいえる「本歌取り」の美学を、作家本人へのインタビューに基づき、鈴木がひもとく。
ヤノベケンジ
サブカルチャーの美意識を武器に、常に社会課題と向き合いながら制作し続けて来た彫刻家・ヤノベケンジ。
大阪万博跡地を原風景と語るヤノベが、SF・漫画オタクだった少年時代から、「恥ずかしいほどポジティブ」と言い切る現在の境地に至るまで、その歩みを語り尽くす。
ARTISTS’ FAIR KYOTO(椿昇×名和晃平)
アーティスト自身が企画から運営、現地直販するという、新しいスタイルのアートフェアとして2018年に誕生した「ARTISTS’ FAIR KYOTO」。
同フェアを立ち上げ、そのディレクターを務めるアーティストで京都芸術大学教授の椿昇と、アドバイザリーボードを務める彫刻家・名和晃平がAFKの活動と、京都×アートの未来を語る。
鬼頭健吾
フラフープや手鏡など身近にある素材を使う「ブリコラージュ」の手法で、鑑賞者の先入観を軽やかに飛び越えてみせる現代美術作家の鬼頭健吾。
絵画とインスタレーションの境界を自在に行き来しながら制作を続ける鬼頭が、自身の制作の背景を語る。
秋元雄史
現代アートの聖地・直島の立役者であり、金沢21世紀美術館館長を経て、現在は練馬区立美術館館長を務める秋元雄史。
「美術をもう一度暮らしの場に戻す」ために、「GO FOR KOGEI」など、秋元が近年工芸を軸に取り組むプロジェクトについて語る。
江口寿史
漫画家として数々のヒット作を生み、現在ではイラストレーターとしても活躍中の江口寿史。
そんな江口が「永遠に届かない憧れ」の対象である“女の子”を描き続けるわけや、美人画の大家・鏑木清方に対する思いなどを語った独占インタビューと、2018年から全国巡回中の「彼女」展の出展作品を合わせて紹介。江口の人気の秘密に迫る。
種田陽平
映画美術監督・赤塚佳仁が、日本映画界注目の美術監督たちの仕事に迫る連載企画。その第三回は押井守監督や三谷幸喜監督、タランティーノ監督などとともに国内外の話題作を数多く手掛けるほか、「東京2020オリンピック・パラリンピック」開閉会式の舞台美術も手掛けた映画美術監督の種田陽平。
アニメ―ションから舞台美術までジャンルを超えて幅広く活躍する種田の活動とその真意、そして日本の映画美術の未来に託す思いに迫る。
落合陽一
メディアアーティスト・落合陽一の世界を、本人の言葉と写真で紐解く連載 第七回は、今春、岐阜・飛騨高山の日下部民藝館で開催された特別展「落合陽一 遍在する身体 交差する時空間」を落合への独占インタビューで振り返る。
民藝館という舞台で、遊び心を持って民藝とメディアアートの融合を試みた落合の思いや、展覧会のタイトルに込められた同展の文脈を読み解く。
長谷川祐子
国際的に活躍するキュレーター・長谷川祐子が、アートを切り口に複合的なトピックを掘り下げる連載企画。
その第五回は、ブラックファンタジーをテーマにロンドンで開催された「In the Black Fantasic」と、ヴァネツィアビエンナーレのガーナ館に出品され、注目されたアフロスコープを切り口に、アフロフューチャリズムの新たな発展形を、その強烈なヴィジュアルとともに解説する。
高橋龍太郎
草間彌生、村上隆、奈良美智らの、後に代表作となる貴重な初期作品などをコレクションする世界的な現代アートコレクターで精神科医の高橋龍太郎。
そんな高橋が自身のコレクションの逸品について語る連載企画第七回は、画家・水戸部七絵の「美」へのコンプレックスと欲望が反映された「過剰な美」の魅力を語る。
【新連載】林信行
良い未来を生むデザイン、テクノロジー、教育、そして残すべき伝統を取材し発信するジャーナリスト林信行による新連載「林信行の『22世紀に残すべき価値』」。
その第一回は六本木ヒルズや丸の内ストリートギャラリーなど、地域文化を生み出したパブリックアートを振り返りつつ、パブリックアートの未来を考察する。
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