いしばしめぐみ展で体験する、もう一つの物語（日本橋髙島屋で8月25日まで）

文、写真＝ONBEAT編集部

本日8月21日（木）より日本橋髙島屋にて、彫刻家 いしばしめぐみ の個展 「Every Other Tales-いしばしめぐみ展」 が開催中です。

いしばしめぐみが創り出すのは、現実にはあり得ない、不規則で鮮烈な色彩を放つ空想上の生き物たち。彼女の作品は、時に不気味で、時に愛らしく、そして時に奇妙な表情を見せながら、私たちを不思議な世界へと誘います。

いしばしは幼い頃から、童話や昔話、妖怪話に登場する実在しない存在に魅了されてきました。彼女は、それらの存在を当時の人々の心情が具現化したものと捉え、自身もまた、日々の様々な感情から生まれるイメージを造形化することで、不確かな存在を表現しています。

相反するものが混在する彼らの姿は、まさにこの世界のありようを体現しているかのようです。見る角度や視点が変われば、その印象もまた変化する。いしばしめぐみの作品は、そんな世界の多面性を私たちに気づかせてくれます。

会場となる日本橋髙島屋本館6階美術工芸サロンには、いしばしめぐみの独創的な世界観が凝縮されています。見る人それぞれが、作品から自分だけの「もう一つの物語」を感じ取ることができるでしょう。ぜひ会場に足を運び、この不思議な世界を体験してみてください。