高橋隆史氏によるコレクション展
T2 Collection「Collecting? Connecting?」展が開催中
文=ONBEAT編集部、写真=藤田紘那
株式会社ブレインパッド共同創業者であり、ビッグデータ・AI領域で活躍する高橋隆史氏が約6年前から収集してきた現代アートコレクションを展示するT2 Collection「Collecting? Connecting?」展が、寺田倉庫運営のミュージアム WHAT MUSEUM で2024年10月4日(金)~2025年3月16日(日)まで開催される。
この展覧会では、高橋氏が最初に購入した作品から近年関心のあるコンセプチュアルな作品を含む約35点を紹介する。
コンセプトやビジョンを世界に問うという点で、作家と起業家に共通する側面を見出しコレクションを始めた高橋氏は、コレクションをしていく中で作家・コレクター・アート関係者とのコミュニティが生まれ、作品を集めることだけでなくさまざまな人や価値観、思考とコネクトすることが喜びだと語る。
また高橋氏はアートを購入するだけでなく、より幅広い視点で作家を取り巻く環境を支援していきたいという思いから、近年ではキュレーターや批評家の育成支援にも力を入れており、そういった活動の展開次第では、今回の展覧会が最初で最後の大規模なコレクション展示になる可能性もあるという。
本展ではコレクションの1つとして、弊社最新号『ONBEAT vol.21』の限定販売企画「ONBEATが推薦する注目若手作家たち」でも取り上げている作家、西村大樹氏の作品も展示されている。
高橋氏は本展に向けて以下のようなコメントを寄せている。
「作品と出会う。一目で引き込まれることもあれば、『?』から始まり、話を聞いて『なるほど』と腹落ちする事もある。いずれも最後に共通するのは『よくつくったなぁ』という感嘆の念であり、作家の感性に、知識量に、発想力に、技量に、行動力に、なによりその情熱に対する純粋な敬意である。そんな作品を1点、1点、と求めていったところ、『コレクター』と呼ばれるようになってしまったが、ついぞ『コレクション』をなそうと思ったことはない。(中略)さりとて、そもそも何も繋がりもない点の集まりである。どうかあまり構えずに作品1点1点と気軽に向き合っていただければと思う。そうして、もし、あなたにとって出会いと感じられる体験が1つでもあったのであれば嬉しい。それは、新たな繋がりを意味するのだから。」
*SPACE1展示作品の横に吊られている作品名が記された垂れ幕には、裏面に作品説明が記載されている。ご観覧の際は、ぜひ裏面にも目を通されたい。
開催概要
会期:2024年10月4日(金)~2025年3月16日(日)
会場:WHAT MUSEUM 1F SPACE 1/2F
開館時間:11:00~18:00(最終入館17時)
休館:毎週月曜(祝日の場合、翌火曜が休館)、年末年始
入場料:一般1,500円、大学生・専門学生800円、高校生以下無料