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2023年4月15日(土)~2023年5月14日(日)まで、京都市内各所で「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2023」が開催中!

「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」は、世界屈指の文化都市・京都を舞台に開催される、日本でも数少ない国際的な写真祭だ。千年の長きにわたって伝統を守りながら、その一方で先端文化の発信地でもあり続けてきた京都。その京都がもっとも美しいといわれる春に開催される。
日本および海外の重要作品や貴重な写真コレクションを、趣のある歴史的建造物やモダンな近現代建築の空間に展開し、ときに伝統工芸職人や最先端テクノロジーとのコラボレーションも実現するなど、京都ならではの特徴ある写真祭を目指している。

第11回目を迎える今年は「BORDER」をテーマに、京都⽂化博物館別館、⼆条城⼆の丸御殿台所・御清所、両⾜院、出町桝形商店街など19カ所を会場に、15のメインプログラムを展開している。

八竹庵(旧川崎家住宅)では、松村和彦の写真展「心の糸」を開催。

「超高齢社会」である日本では、総人口の28.9%が高齢者であり、また2025年には約700万人(高齢者の約5人に1人)が認知症になると予測されている。一方で、認知症の症状が具体的にどのようなものか、その実態についてはあまりわかっていない人も多いのではないだろうか。

写真記者でもある松村和彦は、2017年から認知症の本人・家族・周囲の人々に取材を重ね、それぞれの日々や移ろい、歩みをカメラに捉えている。

本展では、築100年の町家を舞台に、松村の作品とともに認知症の症状を理解し、認知症の世界を体験するような空間構成となっている。
展示タイトルの「心の糸」は、松村が取材をした男性が、認知症を発症した妻から「お父さん」と言われ父とみなされたときに、妻との心の糸が切れてしまった、と松村に語ったことに由来する。

誰しもに等しく課せられる老いとは何か、その先にある死とどう向き合っていくか──松村の作品は、認知症を理解するきっかけを提示しながら、私たちの日々の暮らしにあるささやかな幸せや、認知症になっても失われることのない人生の美しさと価値に、やわらかな光を照らしている。

アーティストプロフィール

松村和彦 / Kazuhiko Matsumura
1980年生まれ。
2003年、記者として京都新聞社に入社。
2005年に写真記者となる。
「人生」「社会保障」「ケア」をテーマに作品制作に取り組む。
写真集に、京都の芸舞妓の人生を描いた『花也』(京都新聞出版センター 2014)、個人的な作品として取り組み、家族の生と死を通じて命のつながりを描いた『ぐるぐる』(自主制作 2016)がある。
2019年春にKG+にて発表した写真展「見えない虹」では、地域医療や在宅医療を先駆けて行っていた京都・西陣の早川一光医師に長年にわたり密着。
早川医師自身が在宅医療を受ける側となって知った気づきや、周縁のできごとを多角的にとらえ、その人生を通じて日本の社会保障史をたどった。
2021年、同作品で写真新世紀にて佳作を受賞。「心の糸」をKG+SELECT 2022にて発表し、グランプリを受賞。

キュレータープロフィール

後藤由美 / Yumi Goto
東京を拠点に活動するインディペンデントキュレーター。
写真に関する総合的なプロデュース、キュレーション、写真編集、出版、リサーチ、コンサルティング、教育、人材育成などにも関わる。
重点テーマは、紛争、現代社会問題、人権侵害、女性問題など。
これまでの実績として、NGO、人道支援・人権擁護団体などの写真を使ったキャンペーンや出版、また国際的な写真賞、フォトフェスティバル、イベントの審査、ノミネーション、キュレーション及びプロデュースなど多数。
写真に関連した多目的な活動を行う「リマインダーズ・フォトグラフィー・ストロングホールド」(RPS、東京・墨田区に創設)の共同運営人でありキュレーター。
2020年より「RPS京都分室パプロル」を設立、活動を開始する。

開催概要

開催日:2023年4月15日(土)~5月14日(日)
時間:10:00~19:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:無休
会場:八竹庵(旧川崎家住宅)
住所:京都府京都市中京区三条町340
アクセス:地下鉄烏丸線または東西線「烏丸御池」駅 6番出口から徒歩5分
地下鉄烏丸線「四条」駅または阪急「烏丸」駅 22・24出口から徒歩8分
入場:無料

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