1. 作品販売

  2. プロデュース

  3. アート支援

  4. 地方創生

  1. 国内大型書店

  2. ミュージアムショップ

  3. 空港

  4. 豪華客船

  5. ホテル

  6. ライブラリー

  7. セインズベリー日本藝術研究所

  8. ジャパン・ソサエティー

草間彌生 《われは南瓜》 2013

術性豊かなまちづくりを目指して1972年より、丸の内仲通りを中心に近代彫刻や、世界で活躍する現代アーティストの作品を展示するプロジェクト「丸の内ストリートギャラリー」を展開。
今年50周年を迎えるにあたり、このほど4年ぶりとなる新作の設置や一部作品の入れ替えを行った。

公式サイトでは、今回新作を展示したアーティスト4名のインタビュー動画の公開を本日6月28日より開始。
公式サイト:https://www.marunouchi.com/lp/street_gallery/

今回の「丸の内ストリートギャラリー」では、丸の内仲通りをメインに、近代彫刻の巨匠の作品や世界で活躍する現代アーティストの作品19点(現代作家による新作5点、継続作品2点、入れ替え作品12点)を展示しており、丸の内を散策しながらアート鑑賞を身近に体感できる。

舟越 桂 《私は街を飛ぶ》 2022

舟越桂は、日本を代表する彫刻家のひとりである。人物の頭部には、教会、本、並木道が配され、記憶や思い、自然、個人の心の中にもある距離や空間的広がりを表している。パブリック作品としての希少さもさることながら、着彩されたブロンズ作品としては自身の初作品となる。作品が設置される場所の日の動きまでも考慮し着彩された人物像は、静謐さの中にも華やかさと上品さを感じ、時間や季節の移り変わりと共に、街の喧騒と静けさに寄り添いながら、通る人々に「記憶」や「想い」を語りかけるであろう。

中谷ミチコ 《小さな魚を大事そうに運ぶ女の子と金ピカの空を飛ぶ⻘い鳥》 2022

魚の泳ぐ水をスカートで大事そうに運ぶ女の子は妊婦です。全ての人は胎児だったから、この作品の主は魚です。虚と実を行き来しながら、揺らぎの中で確かなモノを探すためには、やはり物質とそれが作りだす凹凸を手探りすることが自分には大切で、だから私は彫刻を作っているのだろうと思います。凹凸に起こる無数の反転が、見る人の身体を取り込みながら、作品と一人一人の間に結ばれる関係を「唯一のもの」とする場所にしたいと思いました。

名和晃平 《Trans-Double Yana (Mirror)》2012

3Dスキャンしたポリゴンの表面にエフェクトをかけ、そのデータを再び実体化する「Trans」は、2012年から続く彫刻作品シリーズ。人体モデルから読み取った情報が、質量をもつ物質に還元される過程において、流動性のある三次局面が生成され、情報データという表皮をまとった立像が形作られます。影と実体、現実とヴァーチャルの境をさまよう「Trans」は、虚ろなエネルギー体となって、現代における存在のリアリティーを問いかけます。

澄川喜一 《白のマスク》 1969

日本の近代彫刻を代表する彫刻家で、東京スカイツリーのデザイン監修など環境造形も手がけています。 《白のマスク》は「MASK」シリーズの一つで、アフリカの仮面や日本の甲冑への関心と、古代人の顔の復元に携わったことが発端となっています。 作品上部には凹みとノミ跡があり、有機的なかたちとシャープなフォルムが組み合わされています。彫刻の内部の構造を表面に出したいという作家の意図がこめられています。

パヴェル・クルバレク 《ニケ 1989》 1991

1928年にチェコスロバキアの7代にわたる鍛冶屋の家に生まれ、1968年にスイスに移住しました。「私の作品は、鍛冶屋だからこそできること。古典的で抽象的な彫刻で自分自身を表現することができます。」と生前に答えています。1980年以降は公共の環境芸術のために活動し、この作品はルーブル美術館で所蔵されている《サモトラのニケ》のオマージュ作品で、高さが7メートルにも及びます。

イゴール・ミトライ 《眠れる頭像》 1983

ギリシャ彫刻のような端正な顔は、包帯で覆われ、永遠の瞑想にふけっています。その意識は内へ向かい、自分自身をみつめています。ミトライは「私は、絶え間なく人間を探求しながら、私自身の根源を再び見いだそうと努めている」と語っています。1981年、彼にとって理想的な素材となるイタリア、カラーラの白大理石に出会います。カラーラの近くのピエトラサンタにスタジオを構え、大理石とブロンズを素材に制作しました。

ティモ・ソリン 《日光浴をする女》 1995

スウェーデンを代表する彫刻家、また画家でもあるティモ・ソリンは、1947年にフィンランドで生まれ、ヘンリー・ムーアの作品に感銘を受け、1982年より独学で彫刻の制作を始めました。金属プレートを折り曲げて、力強い色彩で彩った人物を多く制作し、《日光浴をする女》は、陽光の中で人生を積極的に生きる情熱と活力を感じながら座っている女性を表現しています。同作家の作品《守護者》(1992年)が美ヶ原高原美術館に展示されています。

ジュゼッペ・スパニューロ 《無題》 1995

幼少期から陶芸に慣れ親しみ、作品の素材は多岐にわたります。 この作品にはタイトルがないので、様々な解釈ができます。具象的な人間の部位に見えるかもしれませんが、実際には存在しないので、抽象的な作品かもしれません。 また、ブロックのような塊が無機質な作品に見えますが、有機体のように見ることもできます。 ようするにこの作品は、永遠に満足感を得る事ができない、人間の中にある欲望のジレンマを表しています。

ルイジ・マイノルフィ 《巨大な町》 1987

1948年、イタリアのロトンディ生まれ。第5回ヘンリー・ムーア大賞展で優秀賞を受賞したこの作品は、古代イタリアにアイディアを得て制作されました。遠くからは青銅色のふくよかな人の形にみえますが、近寄って見ると、全体に窓状の空隙が無数に施されています。丸の内仲通りの展示では、昼と夜の都市の様子を表現するために、夜には作品の内側から光を照らし、窓から漏れるあたたかい街明かりを幻想的に表現しています。

ヘンリー・ムーア 《羊の形(原型)》 1971

ヘンリー・ムーアは世界の近代美術シーンを代表するイギリスの彫刻家です。ムーアの作品は、自然の形態からアイディアを得ています。その制作の過程として、最初に小さなマケット(雛型)を作り、風景の中に彫刻を置くことを想定しながら中間サイズの「原型」へと拡大させます。 この原型から高さ5m70cmに拡大された野外作品は、イギリスのヘンリー・ムーア財団が所蔵しています。 展示している一号館広場はイングリッシュ・ガーデンがイメージされています。

レナーテ・ホフライト 《凹凸のブロンズ》 1989

1950年、ドイツに生まれ、シュトゥットガルト州立美術アカデミーで版画と彫刻を学びました。この作品は、ブロンズの表面が風景を映しこみます。凹面は風景(丸の内テラス)を光学的に縮小した反転画像として反映し、凸面は風景(車道)を吸収するように見え、その曲率の最高点で最も深い錯覚を示します。太陽光を受けて光り輝き、作品の中に空間が取り込まれ、一体になることを意識して制作されました。

 

開催概要

期間:2022年6月~2025年5月(予定)
会場:丸の内仲通り、丸の内オアゾ前、大手町ビル
展示アーティスト︓H&P.シャギャーン、アギュスタン・カルデナス、イゴール・ミトライ、キム・ハムスキー、草間彌生、ジム・ダイン、ジュゼッペ・スパニューロ、澄川喜一、ティモ・ソリン、中谷ミチコ、名和晃平、パヴェル・クルバレク、バーナード・メドウズ、舟越桂、ヘンリー・ムーア、松尾高弘、三沢厚彦、ルイジ・マイノルフィ、レナーテ・ホフライト
*五十音順

詳細はこちら