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《WOODEN HORSE》2020年。本展のために制作された新作。公園で見かける遊具に跨った侍の作品。本展の副題にもあるように、侍ではなく、鎧と人間をテーマに制作する野口は、服装や職業といったフィルターに左右されずに、人間をクリアーに見つめることを大切にしている。

2021年2月6日 (土) ~ 3月21日 (日)の会期で、香川県の高松市美術館にて「野口哲哉 展 ―THIS IS NOT A SAMURAI」が開催中だ。

鎧と人間をテーマに、現代性や人間性を問いかける美術作家・野口哲哉は、その多様な文化や感情が混ざり合うユニークな世界観で、国内外の幅広い層に支持されている。

鎧を着た人物が所在なくたたずんでいるかと思えば、風船を見つめたり、空中に浮かんだり、時にはブランドロゴの付いた鎧を自然に着こなしたり。一見ユーモラスに見える作品は、どこか物悲しい雰囲気を帯びており、そこには目まぐるしく移り変わる文明の中で、喜びや苦悩といった矛盾を抱えながら生きる人間の姿が鋭い視点で映し出されている。

本展では、鎧をまとう人々の彫刻や絵画など、初期から新作まで野口の代表作約180点を展示。野口哲哉の幅広い思考と精緻な作品に込められた優しさと悲しさ、人間への好奇心にあふれた世界を垣間見ることができる。

なお、本展は高松市美術館で開催されたのち、山口県立美術館、群馬県立館林美術館、刈谷市美術館(愛知県)でも開催される。

《CAT WALK 2020》2020年。《着甲武人猫散歩逍遥図》(2008年)を本展示のために セルフ・リメイクした作品。猫の従軍というデリケートな主題を、批判も肯定も避けつつ、モニュメント的に扱おうとした。

《17C ~音楽の寓意~ フェルメールに基づく》2017年。2017年に制作された「鎧を着た隣人」シリーズでは、日本で鎧兜が使用された中世~近世と同時代の西洋絵画の手法で鎧姿の人物像が描かれた。グローバル(世界的)とローカル(地方的)という反対の要素に垣根を作らない野口の視点が反映されている。

《Clumsy heart》2018年。本作について野口は「人間と鎧の関係に興味があります。鎧は人が作った “殻” に見えます。でも侍という要素や、フィルターにはあまり興味がありません。武士の心を知るよりも、人の心を知りたいですね。人間の柔軟さを、僕は前向きに理解したいです。」と語る。

《BIAS》2019年。野口の作品は、皮肉やユーモアだけではなく、本作のように悲しさや苦悩といった、見る者の心を揺さぶるような感情的な表現も多い。

《21st Century Light Series~The Tap~》2020年。iPhoneを操作する侍を描いた本作では、スマートフォンやiPhoneを安易に風刺するのではなく、画面の光に照らされる人間の姿が、あたたかいタッチで描かれている。

◆開催概要

<香川会場>
開催日:2021年2月6日 (土) ~ 3月21日 (日)
休館日:毎週月曜日
開館時間:9:30~17:00 ※金・土曜日は19:00まで、
最終入場は閉館30分前まで
住所: 香川県高松市紺屋町10-4 高松市美術館

料金:一般1,000円、大学生500円、高校生以下無料

<山口会場>
開催日:2021年4月15日(木)~6月13日(日)
住所: 山口県山口市亀山町3-1 山口県立美術館

<群馬会場>
開催日:2021年7月3日(土)~9月5日(日)
住所: 群馬県館林市日向町2003 群馬県立館林美術館

<愛知会場>
開催日:2021年9月18日(土)~11月7日(日)
住所:愛知県刈谷市住吉町4-5 刈谷市美術館

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