北アルプスの大自然に囲まれたマウンテンリゾート「ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」を拠点に、好評開催中の「北アルプス国際芸術祭2024」(11月4日まで)を満喫する!
文=ONBEAT編集部、写真=クレジットのないものは藤田紘那
西は富山県、北は白馬村と隣接した長野県北西部に位置し、信州の大自然と長い歴史の中で育まれた文化を感じることができる大町市の信濃大町。
3000メートル級の山々が連なる北アルプスの麓のこの町で、かけ流し天然温泉と美食、ゆったりとした寛ぎの時間を提供しているのが、「マウンテンリゾート ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」だ。
そしてホテルでは、ホテルが位置する大町市を舞台に現在開催中のアートイベント「北アルプス国際芸術祭2024」(11月4日[月・祝]まで)の鑑賞パスポート付き宿泊プラン(1泊食事付き)を提供している(11月3日[日]まで。詳細は下段参照)。
そこで今回、北川フラムが総合ディレクター、皆川昭がビジュアルディレクターを務める注目の国際芸術祭に、この快適なマウンテンリゾートを拠点に出かけてみた。
前半はホテルでの滞在について、後半は芸術祭についてレポートする。
洗練された快適な寛ぎ空間
「ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」は、前身である「くろよんロイヤルホテル」をリブランドして2020年に開業したホテル。
北アルプスの自然からインスピレーションを得たインテリアを用いて、洗練されたくつろぎの空間を提供している。
客室の外には広大なゴルフ場に隣接する木々が立ち並んでいるため、緑の心地よさを室内に居ながらにして感じることができる。
バルコニーにはテーブルチェアのセットがあり、森の中にいるような癒しの時間を過ごすことができた。
部屋タイプも豊富で、家族連れや車椅子利用の顧客にも対応できるラインナップとなっている。
ルームサービス、デリバリーサービスは24時間利用可能で、無料のインターネットWi-fiも完備。
<部屋タイプ>
スタンダードダブル、スタンダードツイン、スタンダードコーナーツイン、スーペリアツイン、スーペリアツイン バルコニー、デラックスツイン バルコニー、キッズスイート、モダンジャパニーズルーム、ファミリールーム、デュプレックススイート、ユニバーサルルーム
信濃の自然を堪能する食体験
素晴らしいロケーション、快適な滞在空間に加え、心に残るリゾート体験にかかせないのが食だ。
ホテルでは、朝食(6:30-10:30[L.O. 10:00])・ランチ(11:30-14:30[L.O. 14:00])・ディナー(17:30-21:00[L.O. 20:30])の全てで、館内2階にある botanica レストランを利用することができる。
北アルプスの緑に囲まれた景色を眺めながら食事が楽しめる botanica レストランで提供されるのは、地元の食材を使ったヘルシーなブッフェやコース料理だ。
中でも人気がありホテル自慢のメニューが、有名外資系ホテルで経験を積んだ総料理長 佐藤真が提案する信州の発酵食品をふんだんに使用したプレミアムフルコース。
使用している発酵食品は、しめ鯖、塩麹、生ハム、サワークリーム、八ヶ岳ヨーグルト、発酵マッシュルーム、ビール、黒ニンニク、赤ワイン、バルサミコ酢、発酵バター、イースト、コーヒー豆の全13種類。
身体にやさしく洗練された料理は、見た目にも美しく、贅沢で豊かな時間を演出してくれる。
アミューズ しめ鯖、茗荷、エシャロットと大根のラビオリ リンゴの泡と金箔 | アペタイザー 信州サーモン、生ハム、旬野菜の麹マリネ 生姜と醤油のリダクション |
メイン 信州アルプス牛フィレ肉のソテー 黒ニンニクとバルサミコの赤ワインソース ビアバターベジタブル | デザート 北アルプス産リンゴと発酵バターのポンムロティ~秋の便り~ |
また、ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよんには botanica レストランの他、同じく館内2階にてカフェ&バーの EDEN カフェ&バーも営業している(カフェ:9:00-17:00[L.O. 16:30]、バー:17:00-22:00[L.O. 21:30])。こちらのカフェ&バーは、宿泊利用客のほかに温泉のみの利用、レストラン・カフェのみの利用で訪れた人たちも利用することができる。また、カフェ&バーから見える中庭は付近の通路からアクセス可能で、テーブルと椅子も設置されている。
かけ流し温泉
やはりリゾートライフの大きな楽しみの一つは温泉だろう。
「くろよん」では、信州の秘湯「葛温泉」からの引湯を贅沢にかけ流した大浴場と露天風呂、貸し切りの家族風呂を用意しており、そのなめらかな泉質を楽しむことができる。
中でも露天風呂は、目の前に広がる樹林に向かって遮るもののないインフィニティ風呂になっており、森林浴も同時に楽しめるのでお勧めだ。
日中は木漏れ日を浴びながら、夕方は北アルプスに沈む夕日を眺めながら、夜は澄んだ夜空を見上げながらと、時間帯によっても異なる風情を楽しむことができ、ゆったりと心身をリラックスさせられる。
なお、この温泉は宿泊利用のほか、日帰り利用にも対応している。
豊かな自然に取り囲まれた「ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」での滞在は、食事・温泉・ホスピタリティーの全てにおいて満足を得ることができ、心身ともにリフレッシュすることができた。
日常を離れ、自然の中で贅沢な時間を過ごすことの大切さを身をもって感じる豊かな二日間だった。
なお、「くろよん」から「北アルプス国際芸術祭」の各エリアへのアクセスが良いことは、車で実際に巡ってみて改めて実感した。
「北アルプス国際芸術祭 2024」も「くろよん」から!
「ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」が位置する自然豊かな長野県・大町市を舞台に3年に1度開催されている「北アルプス国際芸術祭」。
今年も「北アルプス国際芸術祭 2024」と題して2024年9月13日(金)~11月4日(月祝)まで、市内5つのエリアで国内外のアーティストによるアートが展示されている。
「大地の芸術祭」「瀬戸内国際芸術祭」など名だたる芸術祭を手掛け成功に導いてきた北川フラムが総合ディレクター、ファッションデザイナーの皆川明氏がビジュアルディレクターを務める「北アルプス国際芸術祭2024」に立ち寄って、感性を磨く芸術の秋を過ごしてみるのもお勧めだ。
「くろよん」が提供する北アルプス国際芸術祭2024の鑑賞パスポートを含めた専用宿泊プランは以下の通り(詳細はリンクから遷移してご確認ください)。
<専用宿泊プラン>
プラン名 | 【7月12日販売開始】9月13日開幕「北アルプス国際芸術祭2024」へマウンテンリゾートから! |
プラン特典 | ・「北アルプス国際芸術祭2024」鑑賞パスポート ・長野県名産「ホテルオリジナル特典」 ・朝食ブッフェ(ボタニカレストラン) |
宿泊対象期間 | 2024年07月12日〜2024年11月03日 |
市内5つのエリアを舞台にさまざまな作品展示が行われている芸術祭。
公式からもその巡り方について「すべての作品を鑑賞するなら2~3日の滞在をおすすめします」とされており、ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよんを拠点に芸術祭を鑑賞するのにうってつけのプランとなっている。
▶北アルプス国際芸術祭2024
芸術祭を鑑賞する際には、まず大町市の各インフォメーションセンターを訪ね作品鑑賞パスポートやガイドマップ、交通情報を入手することになる。
<インフォメーションセンター>
・信濃大町駅前インフォメーションセンター(会期中無休)
・イーストインフォメーションセンター(水曜定休)
・サウスインフォメーションセンター(水曜定休)
また、信濃大町駅前インフォメーションセンターからは、芸術祭専用のアートバス(全3コース)が運行されており、各コースのバスを利用することで市街地エリア以外のほぼ全ての作品を鑑賞することができる。
展示作品
目[mé]《Tangible Landscape》(2017)
鷹狩山の山頂の空き家を、北アルプスの山並みと信濃大町の風景を見るための装置に生まれ変わらせた作品。
佐々木類《記憶の眠り》(2024)
茅葺屋根が印象的な国の重要文化財・旧中村家住宅の馬屋で展示される植物とガラスのインスタレーション。
ヨウ・ウェンフー《竹の波》(2024)
地元民の集う公民館を舞台に、竹・風・地域住民との協働を表現したプロジェクト。
ムルヤナ《居酒屋MOGUS》(2024)
コロナ禍の隔離で孤独を感じていた作家によって編み出された、お弁当の食材から生み出され、毛糸を素材としてリメイクされた想像上のモンスター。参加者体験型作品。
布施知子《折り紙による「紙の庭園」》(2024)
信濃木崎夏期大学の畳敷きの部屋を、数十メートルにも及ぶ紙を「折るだけ」で作られた抽象的な花や岩の作品群が枯山水のように彩る「紙の庭園」。渦巻き型の作品は障子紙、黄色い作品はラシャ紙、それ以外の白い作品はタイベック(ハードタイプ)など、作品によって紙の材質も異なっている。
ケイトリン・RC・ブラウン&ウェイン・ギャレット《ささやきは嵐の目のなかに》(2024)
大きな杉の木を中心にした水の波紋を思わせる円形フレームに、約2万個の眼鏡のレンズが吊られている、光学インスタレーション作品。それぞれのレンズが風景を広角に映し込み、鑑賞者は粒子となった風景に囲まれる。
アレクサンドラ・コヴァレヴァ&佐藤敬/KASA《水の記憶》(2024)
仁科三湖の真ん中に位置する中綱湖の畔に設置された彫刻作品。水面に鏡面反射して映しだされる姿は偶然遭遇した幻のトンボのようにも見える。見る場所や時間、天候によって印象を変えるため、一期一会の鑑賞体験となる。
山本基《時に宿る》(2024)
浄化や清めを喚起させる塩を使って床に巨大な模様を描くインスタレーション。時空を超えた思いの架け橋として制作している。
今回、実際に「ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」を拠点に「北アルプス国際芸術祭2024」を巡ってみて、鑑賞パスポート付き宿泊プランは本芸術祭を鑑賞するのにはうってつけのプランであることを実感した。
そして信州の風土と文化に寄り添ったアート作品は、地元の景色と共鳴して新しい景色を織りなしていた。
ここで紹介できた作品は、そのほんの一部。
現地で本物にふれていただきたい。
ホテル情報・芸術祭開催概要
ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん
住所:〒398-0001 長野県大町市平2020
電話:代表/0261-22-1530(9:00AM – 5:30PM)
予約センター/0120 455 655
駐車場:約80台アクセス:JR信濃大町駅から予約制の無料シャトルバス運行
スキー場へのアクセス:ファミリースキーリゾートまで無料シャトルバス運行(12月下旬から)
北アルプス国際芸術祭2024
会期:2024年9月13日(金)~11月4日(月祝)
休祭日:水曜日
開催地:長野県大町市
電話:0261-85-0133