丸山百景
「ケイタマルヤマ遊覧会」開催
文=ONBEAT編集部/撮影=クレジットのないものは藤田紘那
今年30周年を迎えた丸山敬太による世界的ファッションブランド「KEITAMARUYAMA」。
9月14日から表参道ヒルズ、ラフォーレ原宿で同時開催される「ケイタマルヤマ遊覧会」は、ファッションの持つ新たな可能性を伝えるため「街」「人」「コト」をつなげて100の景色を生み出すプレジェクト「丸山百景」の集大成となるイベントだ。
今回の遊覧会では、東京都現代美術館の藪前知子氏をキュレーターに迎え、各会場で異なるテーマのもとに展示を行う。
表参道ヒルズ 「FASHION」
表参道ヒルズ 本館B3F スペースオー での展示のテーマは「FASHION」。
会場内にはアトリエが再現され、そこからデザインが生まれ、テキスタイルとなり、洋服に形を変え、人の手に渡って思い出になるという、時空を超えた服の旅路を辿ることができる空間となっている。
初公開となる1000種以上のテキスタイル原画やアート性の高い刺繍作品のほか、KEITAMARUYAMAを纏い人生の物語を紡いだ人たちのエピソードと思い出の写真が一同に展示されている。
丸山独自の美学や革新的なデザイン哲学や、衣服の枠を超えた芸術作品としての価値を間近に見ることができる壮大な展示構成となっている。
ラフォーレ原宿 「COSTUME」
ラフォーレ原宿 6F ラフォーレミュージアム原宿 のテーマは「COSTUME」。
1991年にはじめて衣装デザインとして関わって以来、長きに渡りともに歩んできた今年デビュー35周年を迎える DREAMS COME TRUE のライブ衣装や、NHK紅白での未公開デザイン画などを制作秘話ととも展示するほか、浜崎あゆみ、劇団四季、乃木坂46のステージ衣装なども展示されている。
また、コスチュームデザインを担当する『うたの☆プリンスさまっ♪』のデザイン画やオートクチュールのステージ衣装も見どころだ。
関連イベント情報
① 30th anniversary KEITAMARUYAMA in Laforet
丸山敬太が生まれ育った街原宿とのコラボレーションのひとつとして、ラフォーレ原宿では全館タイアップ企画が実施されている。
② KEITAMARUYAMA×原宿
原宿のカフェや生花店、アートギャラリーなどと協業を行うほか、自身の母校渋谷区立神宮前小学校でものづくりの授業を行う「渋谷区立神宮前小学校デザインプロジェクト」と実施している。
作家及びキュレーター紹介
丸山敬太
デザイナー。文化服装学院卒。
1994年、「’94-’95 秋冬東京コレクション」にて「KEITAMARUYAMA TOKYO PARIS」としてデビュー。1996年、東京青山に旗艦店をオープン。自身のブランドの他、ブランドクリエイティブディレクター、ミュージシャン、俳優、舞台の衣装製作をはじめ、幅広い分野で活動している。
コメント
「幾夜も徹夜して仲間たちと創り上げたデビューコレクションから30年が経ちました。(中略)毎日毎日、ずうーっと作り続けてきました。たくさんの作品たちが僕たちのもとから旅立ちました。グルグルと時空を超えながら、誰かの人生のいろんな物語と共に『KEITAMARUYAMA』があることを幸せに思います。」(抜粋)
藪前知子
東京都現代美術館学芸員、キュレーター。
これまでに大竹伸朗や山口小夜子、石岡瑛子、高橋龍太郎などの展覧会をてがけている。
コメント
「丸山敬太の服はいつも『ここではないどこか』を思い出させます。服が景色をひらき、私たちをそこに連れて行ってくれるという感覚。その魔法は、ファッションというものの本質とも繋がっていると思います。服とともに時空を超えた旅を遊覧する展覧会、ぜひご覧いただきたいです。」
開催概要
表参道ヒルズ 本館B3F スペースオー -FASHION-
会期:2024年9月14日(土)-9月23日(月)
ラフォーレ原宿 6F ラフォーレミュージアム原宿 -COSTUME-
会期:2024年9月14日(土)-10月6日(日)
時間:11:00~20:00(最終日のみ18:00まで)(最終入場19:30)