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細川俊夫

日本を代表する作曲家、細川俊夫氏の生誕 60 年を記念し、ルクセンブルクの現代音楽アンサンブル、
ルシリンの演奏によるCD「メゾ・ソプラノと 12人の奏者のためのモノドラマ《 THE RAVEN – 大鴉 》」が
昨年 10月にリリースされた。本アルバムは、2014年 10月に細川氏 の 故郷である広島で細川氏立ち合いのもと、同作品の日本初演時に収録されもの。リリース記念、および細川氏の生誕 60 年を祝うため、ルクセンブルクからルシリンのメンバー 3人も来日し、ルクセンブルク大公国公邸にてミニコンサートが開催された。

細川俊夫とルシリン

ルクセンブルク大使公邸にて写真左から:川瀬賢太郎(指揮者)、アンドレ・ポンス=ヴァルデス(バイオリン)、パスカル・マイヤー(ピアノ)、細川俊夫、ベアトリス・キルシュ大使、ギー・フリッシュ(打楽器)

エドガー・アラン・ポーの「大鴉」のテクストを知ったとき、私は日本の能の作品を思い浮かべた。能は人間中心主義ではない。その主人公は、動物や植物であったり、またすでにこの世にいない霊であったりする。ポーの作品は、近代人の理性的世界に守られた存在に、不気味な動物「鴉」が侵入して、その理性的秩序の世界が、崩壊する過程が描かれている。私は、この作品を一篇の能ドラマとしてとらえ、それを一人のメゾ・ソプラノとアンサンブルによるモノドラマで表現しようとした。

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─ 細川俊夫