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ディラモー

Diramore アルバムジャケット
ディラモー、最新ソロ・アルバム『オールド・リバー』。絶賛配信中!
視聴したい方はこちらに https://soundcloud.com/diramyanmar

自作自演の音楽家であると同時に、音楽プロデューサーとして伝統音楽の体系的録音プロジェクトを発足させ 、第 2 7 回 S E A G a m e開会式・閉会式の音楽監督を務め、また映画音楽を作曲してはアカデミー賞を受賞するなどミャンマー音楽界でボーダーレスな活躍をするディラモー氏を自宅に訪ねた。

「ミャンマー音楽の一番大きな特徴はその即興性です。それは生きた音楽なのです。」

ディラモアさんが発案し、ミャンマー側のオーガナイザーを務められたというCD、『 Beauty of Tradition 』を聴きました。ミャンマーの伝統音楽の豊かさを伝えてくれる貴重な録音の数々にとても感動したのですが、あのプロジェクトを始めようと思ったきっかけは何ですか?

ミャンマーの伝統音楽は他の国にはあまり無い特別な形をしています。しかし、これまでに制作されたCDは録音のクオリティがあまり良くなかったので、私は現代の良いクオリティで録音して、良い音で皆に紹介したいと思いました。これは私が20 ~30年位前からずっとやりたかったプロジェクトでした。ミャンマーには昔の王朝時代の曲とか、それ以降の曲とか、面白い伝統音楽が豊富にありますので、そうしたものを沢山録音したかったんです。2013年に井口寛という日本のオーディオエンジニアと出会い、彼が協力してくれることになりました。それで40日間、井口さんと私のスタジオで録音をしました。

その録音が『 Beauty of Tradition 』というCDシリ ーズになり、録音の模様が同名の映画にもなった訳ですね(写真78貢)。ところで今ミャンマーには、世界の資本が入ってきてグローバル化に向かっていますが、欧米の大衆文化が入ってくるとあっという間にライフスタイルが変わり、伝統音楽も消えていくという傾向が世界的にあります。ですから、今まさにそういう方向に向かいつつあるミャンマーで、自国の伝統音楽に改めて目を向けさせるディラモアさんの活動は、とても意味があると思っています。今録音しておかないと急速に伝統が消えてしまうのではないかという危機感はありますか?

あります。実際にミャンマーの伝統音楽の演奏家や歌い手の数は減ってきています。ですから、ミャンマーの伝統音楽を保護、保存する上でも、今の時代の優秀な音楽家たちを集めて、質の高いCDを作りたいと考えていました。実際、今の若者たちはミャンマーの伝統音楽をあまり知らないですし、私も20年位前、この国立ヤンゴン文化芸術大学に入った頃は、ポップスとかロックが好きで伝統音楽はあまり知りませんでした。でも、徐々にミャンマーの伝統音楽の凄さが分かるようになりました。その後、東京藝大へ国費留学したのですが、私の恩師である松下先生は伝統音楽が大好きな方で、凄く勉強になりました。

ミャンマーは地理的にタイ、中国、バングラデシュなど、様々な国に囲まれているので、伝統音楽にも周りのいろんな文化の影響が面白くブレンドされていて、本当にユニークですね。

私もそう思います。でもミャンマー人はいつも、そうした外国の文化をミャンマーの形に変えて取り入れます。ピアノ、ヴァイオリン、マンドリンといった西洋楽器でさえも、考え方や、演奏方法が西洋とは違います。これはミャンマーの人たちの一つの創造であり、大事な事だと思います。

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視聴したい方はこちら 
CD『Beauty of Tradition』のQRコードのリンク先は www.airplanelabel.com/myanmar/qr です。

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