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コシノジュンコ

コシノジュンコ ヤンゴンのポスター_ページ_02
ジュンココシノ・コレクション(ヤンゴン ストランドホテル)のポスター

ファッションデザイナーとして半世紀以上に亘り、世界を舞台に活躍を続けるコシノジュンコ氏 。パリコレクションは勿論 、中国 、ベトナム 、キューバ 、ポーランドそしてミャンマーなど、前人未到の地でショーを開催して来たコシノ氏を訪ね、その先駆的な活動について話を聞いた。

1978 年から2000 年にかけてパリコレクションに参加するのと並行して、85年の北京を皮切りに、べトナム、キューバ、ポーランド、ミャンマーと、他のデザイナーの方々がやられていない国々で、先駆け的にファッションショーを開かれていますね。

まず、1984年に「北京中央工芸美術学院にファッション科を作りたいので講師を探している」という話が私の所に来たんです。私は「学校の講師は無理ですが、とりあえず現地の事情を見に行きます」ということで北京に行きました。そうしたら、「将来的な目標のためにショーをやりましょうか」という話になり、まだ文革が終わったばかりで「贅沢は敵だ」と言われている時代という話が私の所に来たんです。私は「学校の講師は無理ですが、とりあえず現地の事情を見に行きます」ということで北京に行きました。そうしたら、「将来的な目標のためにショーをやりましょうか」という話になり、まだ文革が終わったばかりで「贅沢は敵だ」と言われている時代(1985 年)の北京で凄いショーをやったんです。「何が何でもこれは見なきゃ」と、上海から来る方々もいて、皆さんもう目が点になっていました。「あの時の印象は今でも忘れない」と今でも言われます。新華社通信からは「中国最大の本当にすごいショーだ」と報道されました。そういうことがあったのが、発展途上の国々でもショ ーをするようになったきっかけです。今ちょっと本持ってきますね。

すごく前衛的で格好いいですね。

これがまさしくファッションです。これに関わった人とか見た人達が、後に皆ファッション関係の仕事に就いたんです。つい最近、1985 年のショーから数えて30 周年ということで、前夜祭としてまた北京でショーをやったんです。そうしたら30年前のショーに関わった人達が皆、同窓会みたいに千人くらい来たんです。もう喜んで喜んで。本当にこのコミュニケ ーションはすごく大きいと思います。やっぱり、強いインパクトを与えた方がお互いの為になるんですよ。

良い話ですね。しかし、パリコレの様に洗練されたファッシ ョンの中心地で活動しつつ、何も土壌が無い所でも活動する、その両極端をやるというのが興味深いです。

北京の後、1994 年にベトナム、1996 年にキューバ、1999 年にポーランドでショーをやっています。先進国と後進国、そのどちらも手を抜かずに同じ力量でやりました。すると手応えが全然違う。とにかく面白いですね。

ところで、10月10日から京都国立博物館で開催される、琳派400年記念特別展覧会「琳派―京を彩る」の杮落しとして、琳派ファッションショー、コシノジュンコ「琳派の世界」が行われますね。

琳派400周年展の前夜祭で、お能と琳派とファッションのコラボです。(コシノジュンコ氏デザインによる京友禅や西陣織の技術を活かした着物やドレスをはじめとする衣裳の数々で彩られた。)

では、琳派を意識した作品を発表されるのですね。

そういうものも何点かあります。ただ、私が自由な発想で今までやってきた「ダイナミックで繊細」な表現、要するに「これこそが琳派じゃないの」って言うんです。
そのショーでは、最初に風神雷神のお能を踊ってもらうんですね。照明もいわゆる人工的な照明は使わないで、ちょっと陰翳礼賛みたいなことをやろうとしています。

なるほど。伝統をいかに革新させて行くかというチャレンジですね。

そうですね。日本はもっと自信を持つべきで、これだけの歴史と伝統がある上で何をするかって、「今更西洋じゃないでしょう」と言いたいですね。

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コシノジュンコ琳派ファッションショー2015

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