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田村吉康

田村吉康インタビュー

HP用田村作品1

ゼロ・モーメント・ポイント

一 昨 年にはフィレンツェのメディチ・リッカルディ宮殿という、か つてはメディチ 家のお城だったところで個展をしたんです。あのミケランジェロが窓の設計をし、フィリッポ・リッピの作品が 架 けられているその宮殿で個展をするということで、ヨーロッパ では 新聞に大きく取り上げられたり、インタビューを受けたり、テレビの 中継 が 入ったりしたのですが、日本からの取材は全くなか ったんで す。McQアレクサンダー・マックイーンとのコラボレーションの 話も同じで、ほぼ 世界中のヴォーグ・マガジン、イタリアもロシアも中国も、もちろん本国イギリスからも取材が来ました け れど、日本 のヴォーグ・ジャパン だけ来ませんでしたので、報道のされ方については日本と海外との温度差を感じています。最近私が興味あるのは、ルネサンスが生まれたイタリアです。私のルーツであるマンガではヒーローや、ヒロインなど キャラクターを描きます が、そ れ は 現実の人間を理想化、類型化したものです。同様に(キリスト教絵画の中の)キリストとかマリアというのは 現実の人間を描いている訳ではなく、理想化された人間を描いているんですよね。それは、マンガでキャラクターを描くこととすごく似ています。ですからルネサンス初期とか、その直前の、まさにルネサンスに移るぐらいの頃の絵というのが私はものすごく好きなんです。聖書という物語があって、それが 1 枚の中に凝縮されている。そして立体感とか平面性とかがすごく混ざっていて表現としてもすごく面白い。だから私は、例えば浮世絵的要素だとか着物の女性を描いたりはしていますけれど、一番元になった、参考にしている絵は何ですかと問われたら、中世イタリア絵画、中世ヨーロッパ絵画のテンペラと油絵の混合技法をすごく参考にしていると答えます。私はもともとマンガ家として「月刊少年ジャンプ」という雑誌で描いていました。美大に行って勉強した訳でもなく、マンガで全部学んできたので、やっぱりマンガは私のルーツです。今、私はマンガを雑誌に描くのではなく、マンガを他 の分野に持って行ったり、他 の国に持って行ったりして、どう発展させていくかということをテストする立場なんだと思っています。

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