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那波多目功一

018-025_那波多目功一「月輪」_ページ_4
月輪 1990 225.0×180.0cm 紙本・彩色

今年の春、横浜そごう美術館で自身の回顧展「那波多目功一展 清雅なる画境」が開催された日本画家、那波多目功一氏。現代最高峰の
花鳥画家と評価される那波多目氏の絵画世界を、多摩美術大学教授・本江邦夫氏のコメント及び 、作家自身の解説文と共に紹介する。

那波多目功一の存在を賭した芸術的営為

那波多目功一さんは誠実かつ克明な描写で名高い画家だが、写真に頼ることは一切無いという。真実ないし事実を巧みに写しとることのまやかしを熟知しているからだ。「芸というものは、実と嘘との皮膜の間にあるもの也」―これは近松門左衛門の言い草だったか、歌舞伎の女形に一目瞭然のことだ。まさに「虚にして虚にあらず、実にして実にあらず、この間に慰み」があり、これこそが芸術であるというわけだ。写真だけで見知っていた場所の、あまりの狭苦しさに驚くことがある。見ること、触れること、生きることによ って肉化されていない空間なり対象はかくも心もとない。私は那波多目功一さんの、まさに存在を賭した芸術的営為からとても大切なことを教わったように思うのだ。
                                                ─ 本江邦夫(多摩美術大学教授)

10_那波多目 功一 - 孔雀作品
 春に憩う 2014 170.0×280.0cm 紙本・採色

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