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島田 晴雄

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ONBEAT Vol.01_049

国民から人気の高かった小泉政権時に内閣府特命顧問を務めるなど、経済学者として著名な島田晴雄氏。実はその島田氏、「画家」として2006年にシャネル銀座本店初の絵画個展を開催したという経歴を持つ。

───シャネル社長リシャール・コラス氏から個展開催を依頼される───

― 島田先生の描かれる風景画は、心象風景画として見事に昇華されていますよね。驚きました。

ありがとうございます。自分では何もわからないまま描いています(笑)

― 余分なものを削ぎ落としていますよね。

4歳児の描く絵に近い雰囲気があるでしょう?これらの作品は、シャネルの銀座本店で個展を開催するよう依頼されて、そこに揃えるために制作したんだけど、大変だったの。今、初めて客観的に見ると、これはやっぱり4歳児に近づいているなと。普通の情景ではないです。

― パブロ・ピカソも晩年に「この年になって、ようやく“子どもらしい”絵が描けるようになった」と発言していますね。

童心に帰るのはとても大変。孫が4歳の時に描いた絵を見て「こいつには敵わない」ってショックを受けました。5歳児6歳児はともかく、4歳児には負けたね。今でも無理です。

― 神の領域ですよね。

そうそう。ピカソはそれに接近しているからね。だから、普通の人の常識で言えば偉人というか、頭が狂ってる(笑)狂わなきゃそうはいかない。だって、人間はコンピュータで山ほど情報得ているでしょ?ピカソはその情報を削ぎ落としているから、退化しているんですね。だけど、アートのところだけは常人じゃない。

― ある領域に入った芸術家は、溢れるように作品を生み出しますよね。

そうですね。私も自然の力を借りて描いています。東山魁夷先生も完全にそうですよね。

― 島田先生が2006年に描いた膨大な作品群を見た時に…。

あの時は死ぬ思いで描いたよ(笑)その経緯を話すと、小泉さん(小泉純一郎元内閣総理大臣)は、ご自身の政権時に対日投資会議の議長をされていて、「外国の企業が投資しやすくなると、日本の企業ももっと投資しやすくなって経済成長するぞ」と発言していました。ところが投資を導入するには、ものすごく法律の問題が多くて、それを一つずつ打ち破っていく必要がある。ということで、僕は小泉さんから「その作業部会の委員長をやってくれ」と頼まれたんです。そこで、ヨーロッパ経済委員会の委員長を務めていたリシャール・コラス(シャネル株式会社代表取締役社長)と出会ったんです。(中略)そしたらリシャールは、「そんな小さい時から絵を描いていたのか。今は描いてる?」って。僕が「いや、今は描いてない」と言うと「何やってるんだ。そんな恵まれた運命に生まれついてる人間、あんまりいないよ。描かないなんて絶対にだめ。始めろ」と。「もう50年間も描いてないんだ」と言うと、「3年後にシャネルは銀座に本店を作る。その本店の最初の個展は君だ」って決められちゃったんですよ。

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rete

より

芸術について

先週中国に行ってた時に、中華芸術宮の中で巡回展をやっていて、なかなか良いアーティストがいましたよ。ちょっとインパクト受けました。今、アジア面白いですよ。韓国のアーティストが頑張っています。西欧よりアジアの方が民族的な力がある。僕の先生の岡田謙三は、1950年代にアメリカへ行った。行ってみたら「Abstract(抽象絵画)でなければ芸術ではない」って風潮だった。それを指導したのはマーク・ロスコーなんです。彼自殺しちゃいましたけど、巨大な絵でしょ。僕、川村美術館に見に行ったんだけど、しばらくは動けなかったね。「この人、何を考えてるんだ?凄いな」と心が揺さぶられました。当時、アメリカにはアーテ ィストの自由があると言われてて、アーティストの巣窟になっていたんです。そこでシュルレアリスムとかを超えたストレートな抽象、要するに心の赴くままに描いちゃうっていうのがどっと出てきた。あれは、戦争が終わって世界が解放されたっていうエネルギーなんですよ。それが今の中国とか韓国にある。日本も結構いいと思うけどね。

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島田晴雄公式WEBサイト http://haruoshimada.com/
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