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三潴 末雄

より
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三潴末雄インタビュー

(三潴) 僕が扱っている現代アートっていうのは、アメリカで戦後生まれてきた抽象表現主義とか、それ以降の所謂ポップアートです。その現代アートが生まれる以前の19世紀のアートに、西洋とは異なる日本の文化が、“ジャポニズム”と呼ばれる形で大きな影響を与えたのですが、ジャポニズムとは、東洋のファーイーストの小国の、この日本の中で、徳川260年間、更にそれ以前から脈々と続いた美学が生み出したものです。古典主義表現から決別して、印象派と呼ばれる近代的な表現が西洋に生まれるキッカケとなったのは、日本の浮世絵に象徴される平面的な技法と美学だったのです。これは、我々がここ日本で熟成させてきた、我々の足元の美的表現が、如何に優れたものであるかということを意味するんです。だから、僕らが現代アートとして有難がっている欧米のアートの、近代化の夜明けを作ったのは日本人じゃないの?日本のアートじゃないの?っていう所を、日本人自身が認識すべきなんです。また、エコール・ド・パリのユダヤ人画家たちは、戦争でアメリカに亡命した際、元来、偶像崇拝に否定的な一神教なので、抽象的な表現に向かいました。片や日本は八百万の神々で偶像崇拝を許容していますので、具象的な絵も出来る訳です。同じシュールレアリズムに影響を受けていても、ヨーロッパからアメリカに渡ったものと、日本に渡ったものとでは、ちゃんと分派しているんです。一神教であるか多神教であるかによって、表現が変わって行った訳です。

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三潴末雄_『アートにとって価値とは何か』表紙(2)_
『アートにとって価値とは何か』 幻冬舎 1,836円